母、有里さんの考えもあり、娘の悠未さんは小学校入学前からたくさんのならいごとを経験。1年生のときから毎日ならいごとがあったといいます。放課後は書き方教室や公文へ行ったのちに水泳へ、などと、1日2個をこなす日もあり、とてもハードな毎日を送っていました。
梶原さん 「忙しくて時間が足りないので、娘は学校の勉強は授業中に集中してしっかり身につける、宿題は学校にいる間に終わらせるということをしていました。水泳は選手コースでやっていて、他のならいごともある、休憩時間も取りたい、となったときに自分で考えて、配られた宿題はすぐにとりかかっていたようです。
水泳のクラブチームの先輩が、学習も水泳もしっかりやる文武両道の良いお手本となってくれていました」
小学校低学年で毎日このハードスケジュールをこなすことができたのには、理由がありました!
悠未さん 「ならいごとが学校以外の自分の居場所になっていたと感じます。ピアノであれば、先生(=大人)と話すこと、水泳では学校外の友達と会っておしゃべりする時間など、人間関係に重きを置いて楽しみを見つけ、自分なりにならいごとをする目的を作っていました」
(『たのしい幼稚園』2021年8月号に梶原悠未選手インタビューを掲載しています。)
梶原さん 「自分の居場所が学校以外にもあるというのが、単純に楽しかったのだろうし、がんばれる理由になったのではないかと思います。
ならいごとを続けていくと、自分の好きなことがわかってきたり、苦手と感じるものも出てきたりします。そこで子どもの考えを聞いて、続けること、辞めることを決めていきました」
取材・文/小渕 早紀
小渕 早紀
東京都出身・川崎市在住。講談社の幼児誌「たのしい幼稚園」「おともだち」「いないいないばあっ!」の構成・ライティングを担当。キャラクター...