「中学受験伴走」早稲田アカデミー・女子御三家特別コース担当講師が明かす「国語が得意な子」が低学年からやっていること

「早稲田アカデミー」御三家対策コース国語担当・本多弘篤先生に聞く、「中学受験の国語」 #1 ~低学年から身につけておきたいこと~

早稲田アカデミー中学受験部上席専門職・国語科統括責任者:本多 弘篤

読書は好きなものを

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──本の話がでましたが、読書についてもお伺いさせてください。中学受験を見据えて心掛けたい読書は、どう取り組んでおくとよいのでしょうか?

本多先生:読書はするに越したことはありませんね。活字に慣れているのは有利に働くでしょう。字を読んで、想像力を膨らませる、頭の中でイメージを持つ、それをもとに思考するというのはとても大切です。

とはいえ個人的には、読書くらいはあまり受験を意識せずに好きなものを読んでもいいんじゃないかなと思っています。好きな本を自由に読むほうがきっと好奇心を持って、結果的にたくさん読めますよね。

「子どもの読書量は個人差が多く、読まない子に悩んでいる保護者も多い」と、受験生の家庭を取材し続ける佐野さん。

──そう伺うとホッとしますが、そもそも本に興味がない子はどうすればいいでしょうか?

本多先生:まず保護者の方が家で本を読んでいる姿を見せるのがいいと思います。子どもは素直なので、そうすると読書がぐっと身近になります。

また、気分転換にさっと手が届くところに、いつも本があるといいかもしれません。保護者の方が並べておくのも手ですね。

――──入試問題に頻出する作家さんの本を調べて読ませる、という仕掛けはいかがでしょうか? この時期に出版された本が出やすい、などアドバイスはありますか?

本多先生:最近の傾向としては、直近2年間で出版された本から出題されることが増えています。とはいえ、それを当てるために読むというのもきりがないですから、例えば、勉強の合間の気分転換に親子で書店に行き、最近発売された本のなかで面白そうな物語を一緒に選ぶ、くらいの気持ちでいいと思いますよ。

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