後期はミスに向き合い解き直す
いよいよ中学受験直前期! しかし多くの親御さんが「あと30日で本番!? まだまだやることが目白押しだし、理科と社会の暗記はまだ穴だらけだし……」と不安を感じていらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私も、2023年の冬、仕事の合間に必死でスケジュールを立てたり準備をしたり、てんやわんやでした。
勉強は総仕上げの時期ですから、受験生の学力は「もう親があれこれ勉強を教えることはできない」というレベルに達しているはず。しかしそんな中でも保護者ができるサポートがたくさんあります。取材中、こぼれ話として伺った情報をシェアしたいと思います。
大手塾講師・理科担当:「6年生の後期に行われるいわゆる合格判定模試は、基本的に複数回で重要な単元を網羅できる仕様になっています。つい合格判定のパーセンテージに目を奪われがちですが、弱点をあぶりだすために非常に有効なテスト。ここで間違いが多かった単元を洗いだして、重点的に復習をしてください。
それぞれの塾が膨大なデータを用いて作成した、いわば疑似入試問題です。使い倒す! という気概で、間違えた問題をコピーしてノートに貼ったり、短冊にて箱に入れたり、ファイリングしたりして、お子さんが思い立ったらすぐに、ストレスなく見直せるようにサポートをしてあげてください」
子どもは基本的に間違えた問題の解きなおしは好きではありません。しかし一度間違えた問題というのは、考え方の癖が出ているもの。これをピンポイントで復習しない手はありません。
過去の模試や授業で解いたばらばらのプリントをひっぱりだしてきて、ミスに向き合うという面倒な作業のハードルを可能な限り下げてあげましょう。直前期、とても有効な「穴を埋める勉強」になります。