【中学受験】「4年生の苦手」はひっくり返せる! 「早稲田アカデミー」御三家校・国語対策講師が「国語を伸ばす」方法を明かす

「早稲田アカデミー」御三家対策コース国語担当・本多弘篤先生に聞く、「中学受験の国語」 #2 ~4年生の国語の勉強方法~

早稲田アカデミー中学受験部上席専門職・国語科統括責任者:本多 弘篤

本多先生:小4のうちの苦手は、まだまだなんとかなります。地道に、粘り強く取り組んでいれば、自然と文章の長さにも慣れていきます。子どもの適応能力には、本当に目を見張るものがあります。

だから最初から苦手だ、苦手だ、と思わないほうがいい。それに保護者の方もその言葉は使わないでください! まだまだなんとでもなりますから!

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──焦って苦手意識を持たせないような言葉がけが大切ですね。まだテキストを読むということが苦手な段階のお子さんには、音読という手はどうですか?

本多先生:そうですね。入試を考えると、自分で黙読して、情報を処理しながら解けるようにするのがゴールですが、それがまだ難しい場合は音読も有効です。

音読のいいところは、本人がわかっていないところを読むときに、変な読み方をするんですね。

聞いているとすぐにわかるから、その場で説明してあげることもできます。保護者の方もお忙しいでしょうから、向き合って音読を聞かなくても、洗濯物を畳みながら聞いてあげるだけでも収穫の多い国語の勉強時間になると思います。

語彙を増やすためには家庭学習で補強を

──問題文の抽象度が上がってくると苦手意識が出るパターンもあるかと思います。それはどう対応すればいいですか?

本多先生:そうですね、まずはそもそも言葉を知らないために、読めていないという可能性があります。説明文に出てくるような語句は、子どもが日常的に触れることのないものも多いので、そのせいで文章内容も理解できないのかもしれません。

また、その点に関しては、お通いの教室でどのクラスにいるかということも注意が必要です。ベーシックなクラスだったら、語句も含めて丁寧に講師が説明している可能性が高いですが、逆にすこし上位クラスだと、それらを知っている前提で授業をしているかもしれません。

もし授業のレベルと合っておらずにつまずいている場合は、ご家庭でもサポートしていただけると私たちも助かります。

授業時間内でできることには限りがあるので、その日の授業で理解が不十分だった文章については、ご家庭で振り返っていただけるといいですね。

家庭学習の具体的な進め方とは?

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