【中学受験】「4年生の苦手」はひっくり返せる! 「早稲田アカデミー」御三家校・国語対策講師が「国語を伸ばす」方法を明かす

「早稲田アカデミー」御三家対策コース国語担当・本多弘篤先生に聞く、「中学受験の国語」 #2 ~4年生の国語の勉強方法~

早稲田アカデミー中学受験部上席専門職・国語科統括責任者:本多 弘篤

「国語の勉強は、家庭での取り組みも大事です」(本多先生)。
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──具体的にはどのように進めていけばいいのでしょう?

本多先生:塾のテキストを持って帰ってきたら、わからない言葉を一緒に調べたり、「ここはこういう考え方だね」と確認したりしてみるだけで効果があります。「先生はこのときなんて言っていたの?」と尋ねて、お子さんに説明させるのもいいでしょう。

そのような、「読む」ということについての地道な努力は、やっぱり積み重ねるしかないんです。4年生から取り組むことで、確実に力はついていくと思います。

──ということは、国語力は受験勉強の前半戦が勝負、ということですね?

本多先生:そうなんです。国語力は4年生・5年生で決まるといっても過言ではありません。もちろん6年生で伸びてくる生徒はいます。ただ、6年生になるとほかの科目の勉強時間との兼ね合いが出てきます。

どれだけ算数の時間を確保できるかとか、直前期だと理科と社会の暗記部分でラストスパートをかけられるかなど。だから、6年生になってから土台をがっちり作るのはやっぱり難しい。

4・5年生から地道に語彙を増やし、丁寧に文章を読むことをおすすめします。

───◆──◆───

予想以上に地道な勉強が重要だということがわかりました。裏を返せば4年生のときに家庭でコツコツやっていけば、国語力は着実に育っていくと確信しました。新4年生、そして中受を検討しているご家庭はぜひ参考にしてみてください。

次回3回目では、読解力をつけるために5年生でできること、6年生でのテクニックについて伺います。

撮影/安田光優
取材・文/佐野倫子

早稲田アカデミーの連載は全3回。
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※3回目は公開時よりリンク有効。

『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』著:佐野倫子(イカロス出版)
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ほんだ ひろあつ

本多 弘篤

Hiroatsu Honda
早稲田アカデミー中学受験部上席専門職・国語科統括責任者

早稲田アカデミー中学受験部上席専門職・国語科統括責任者。 NN志望校別コース「桜蔭クラス」「女子学院クラス」国語科責任者を歴任。早稲田アカデミー本社でカリキュラム・教材作成や講師研修を担い、国語科を牽引するトップ講師。 早稲田アカデミー https://www.waseda-ac.co.jp/?bid2=header

早稲田アカデミー中学受験部上席専門職・国語科統括責任者。 NN志望校別コース「桜蔭クラス」「女子学院クラス」国語科責任者を歴任。早稲田アカデミー本社でカリキュラム・教材作成や講師研修を担い、国語科を牽引するトップ講師。 早稲田アカデミー https://www.waseda-ac.co.jp/?bid2=header

さの みちこ

佐野 倫子

Michiko Sano
教育ジャーナリスト

東京生まれ、早稲田大学卒。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57

東京生まれ、早稲田大学卒。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57