少ない食材でパパッと! 人気料理研究家が「おやつのお悩み」を解決

人気料理研究家・近藤幸子さん「子どもを育むおやつの魔法」#1

料理番組でも人気の近藤さん。『調味料ひとつでラクうまごはん』(PHP研究所)をはじめ、少ない材料・調味料で作れるシンプルなレシピが評判です。
写真:深澤慎平

子どもにとって大好きなおやつの時間。なるべく体によくておいしいものを食べさせたいけれど、何を選べばいいのか、悩んでいる人も多いかもしれません。

そこで、少ない食材でパパッと作れる、ママにうれしいレシピが人気の料理研究家・近藤幸子さんにインタビュー。おやつの選び方、おやつによる偏食対策など、お悩み解決のヒントを伺いました。

作るなら「トコトン手軽でおいしいもの」

――料理研究家として、たくさんのおやつレシピを提案されていますが、人気があるのは、どんなレシピでしょう?

近藤さん「最近紹介したものでは、ホットケーキミックスで作るチョコレートケーキが好評でした。材料は、ホットケーキミックス、板チョコ、生クリーム、卵のみ。

改めて買い物に行く手間はないけれど、しっかりと“作った感”はある。特に子育て中のママには、トコトン手軽で、ちゃんとおいしいレシピが支持されているなと感じます」

――ホットケーキミックスは、朝食に、おやつに、大活躍ですね。

近藤さん「昔より質が上がって、格段においしくなりましたよね。アルミニウムフリーのベーキングパウダーを使った安全なものが増えましたし、香料がおだやかになって、バリエーションも付けやすくなりました。それに、何より失敗しない!

子育て中の忙しい日々でいちばんに求めるのは、何も考えなくても失敗せず、おいしくできること。そうじゃないと、<買ったおやつでいいか>になってしまいますからね。

ホットケーキミックスは、そういう意味でも、すごく便利な食材だと思います」

――ほかに、おやつにおすすめの食材はありますか?

近藤さん「冷凍のパイシートですね。ソーセージに巻いたり、チーズを挟んだりしてオーブンで焼けば、手軽にボリュームのあるおやつが出来上がります。

子どもって、少しオイルっぽい、サクサクした食感のものが好きですよね。パイなら手に持って食べやすいですし、あとは牛乳でもあれば、十分なおやつになりますよ」

ホットケーキミックスで作る近藤さんの「ケークサレ」レシピは、第3回でご紹介します。お楽しみに!  写真:深澤慎平

おやつ作りは無理せず市販品も使って

――現在13歳と8歳、ふたりの女の子のママである近藤さん。お子さんたちは、どんなおやつが好きでしたか?

近藤さん「ふたりとも素朴なお菓子が好きだったので、よく作っていたのがオートミールのクッキー。バターではなくココナッツオイルを使って、ザクザクした食べ応えのあるものです。

市販品で重宝したのが、冷凍フルーツ。アイス感覚でそのまま食べられますし、プレーンヨーグルトと混ぜるのもおすすめです。

長女はあまり甘いものが得意ではなかったので、焼きのりやさけるチーズを喜んで食べていました(笑)。牛乳が好きな次女のお気に入りは、牛乳に溶かせるタイプのココア。牛乳なら吸収が早くて手軽に栄養を補えますし、おなかを満たせるのもいいですよね」

――子どもの好き嫌いや、おやつ選びに苦労しているパパママも多いですが、おやつ選びで気を付けていたことはありますか?

近藤さん「娘はふたりとも、少食で偏食気味なんです。おやつでもできるだけタンパク質やビタミンをとらせたかったのですが、仕事や家事もあると、なかなか難しくて。無理のない範囲で作れるものは作って、市販品も利用していました。

おやつを手作りするとき、素材には、あえてこだわりませんでした。こだわり始めると、いつか自分が苦しくなっちゃいますから。スーパーでも簡単に手に入る素材で、できるだけシンプルに味わえるおやつ。それは、今も意識しているところです。

長女が小さいころは『あれもしなきゃ』『これもしなきゃ』と、“理想の母親像”の呪縛に悩まされて、まったく余裕がありませんでした。それでなくても初めての子育ては、いろいろ調べたり、考えたりすることがたくさんありますよね。

こだわらなくていいところは、こだわらない。次女が生まれてからは、そういったバランスがうまく取れるようになりましたね」

「次女が生まれて、家事でも子育てでも『これは無理』『これならできる』という割り切りがうまくなりました」(近藤さん)。  写真:深澤慎平
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