幼児からOK!息子2人を国公立医学部に現役合格させた「ぺたほめ」子育て術

息子2人を第1志望校に合格させたシングルマザー・藤田敦子の親子円満&スーパーポジティブ子育て#1

著者:藤田 敦子

「ぺたほめ」の様子。1回のがんばりを「ぺたほめ」してたくさんの人から何度もほめられることで、自信や自己肯定感が育つと著者の藤田敦子さん(右)は語ります。

2人の息子を最難関の私立洛星中学(京都市北区)と、京都府立医科大学医学部医学科(京都市上京区)に現役合格させたシングルマザーの藤田敦子さん。

単に受験合格だけでなく、家族が仲良く、笑顔で受験を乗り越えることを目指して、幼い頃からガミガミを封印。スーパーポジティブに、子ども自らが勉強を好きになる子育てをしてきたそうです。

その経験をいかし、現在は、子育てに悩むママたちへ向けてSNSのほか、セミナーやパーソナルレッスンを開催し話題に。子育てのノウハウをまとめた著書『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(10月20日 講談社刊)を上梓しました

39のメソッドの中で、根幹となるひとつがオリジナル子育て術「ぺたほめ」(ベタ、ではなく、ぺた)です。「ぺたほめ」のやり方を最新刊から再構成してお教えします。小さな子どもから簡単にできる方法ですよ。

最後に新刊発売記念で行われたオンラインセミナーの動画をコクリコ限定で公開します。


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「ほめの数が多いほど次のがんばりにつながる

子どもが描いた絵やプリントなど、なんでもよいのでがんばった証を「ぺた」っと貼って、たくさん「ほめ」るだけ。方法はいたってシンプルです。お子さんから「ママ『ぺたほめ』して~〜」って言いやすいネーミングにしてみました。

例えば我が家では、まず子どもが描いた絵を壁に貼り、ほめる。翌朝、その絵を見ながら私が、

「昨日、がんばって描いたよね〜。えらかったね」と、またほめます。後日、おじいちゃんとおばあちゃんなどの来客があれば、「上手に描けたね」「素敵な絵じゃない」
とほめてくれるので、そこでまた私が、
「2時間もかかって、がんばって描いたもんね〜」
と、またまたほめる。

わかりますか? これが「ぺたほめ」のすごさなのです! 息子たちは絵を描いた1回のがんばりに対して、何度も何度もほめられていますよね。これは子どもにとって、とてもお得なのです。

さらにお母さんは、来客がほめやすいように誘導することもポイントです。もし来客がほめなかったら、「これ昨日描いたのよ。すごいでしょ?」とお母さんから誘いかけましょう。「来客がない家はどうするの?」ともよく聞かれますが、その場合はお母さんが何回もほめればいいのです。

ほめられる数=やる気・自信・次のがんばりにつながりますから、数が勝負なのです。たくさんほめられると、たくさんのやる気と自信が育ちます。実際にうちの息子たちは「明日、おばあちゃんが来るなら絵でも描こうかなあ」って、「ぺたほめ」されたさで絵を描いていましたから。

3つのポイントを守ればさらに効果的

「うちだって絵は貼ってます」と言う方もおられるでしょう。ただ「ぺたほめ」は、単に貼るだけではなく、「ほめるツール」として使う〝作戦〟を秘めています。重要ポイントは次の3つ。

1 貼る場所
2 貼るものは自己申告制
3 貼れないがんばりはシールで「見える化」


1 貼る場所は、家族が毎日長時間過ごすリビングやダイニングにすること。みんなが何度も目にすることで「がんばり」がより目立ち、たくさんほめてもらうことができるからです。子ども本人と来客からよく見える場所に貼ってくださいね。

2 貼るものは、子どもによる自己申告制にすること。「絵が下手だから貼れない」「プリントにバツが多くて貼りたくない」とおっしゃる方もいますが、違うのです。立派でよいものを飾るのではなく、まず子どもに「これがんばったの?」と聞いて、「がんばったよ」と答えたらなんでも貼る。

作ったものに限らず、運動会、発表会などの写真を「ぺたほめ」するのも次のがんばりにつながります。「がんばってえらかったね」と、コメントをそえて書いてもいいでしょう。

まだ子どもが小さくて絵や字を描けない場合は、ぐるぐる描きでもなんでも「ぺたほめ」してください。子どもの手を持ってお母さんが手伝ってあげたものを「がんばって描いたねー」と、あたかもお子さんが描いたかのようにして「ぺたほめ」するのもOKです。

「こんな落書きを?」と思わなくて大丈夫。目的は「がんばりの見える化」ですから。子どもが「自分はがんばった」と思えたことを見える化できるなら、なんだっていいのです。

これは子ども自身のがんばりの再確認にもなりますし、自己申告制にすることで、「がんばったからほめてほしかったのに」という「ほめられ漏れ」がなくなります。「ほめられ漏れ」があると、認めてほしいことが認めてもらえないので、自己肯定感が低くなります。

3 「お花に水をあげたよ」「ひとりで朝の支度ができた」「縄跳び、とべたの」といった、貼ることができないがんばりもあります。そんなときはシールを使いましょう。画用紙などで台紙を作り、そこに好きなシールを貼って「ぺたほめ」する。こうして「がんばりの見える化」をしてほしいのです。子どもはシールを貼るのが大好き。シールの数を増やしたいから、ますますがんばってくれるようになります。

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