親が選んだ絵本を子どもが読んだ! タイミングや盛り上げ「成功のアイデア集」

読んで欲しい本を子どもが読まない「89%」 この悩みを解決 〔コクリコラボ第3回〕

コクリコラボ

「好きな本ばかり読みたがる」「子どもが同じような本ばかり選ぶ」パパ・ママにとっての「子育てあるある話」の一つなのではないでしょうか?
「幅広いジャンルの絵本にふれて、自分の世界を広げて欲しい」「読書の習慣をつけてほしい」……と願うパパ・ママにとって、育児の悩みの一つにもなり得る話です。

この記事では、コクリコラボが実施したアンケート(※)・座談会でママから寄せられた「子どもの読みたい絵本とママが読ませたい絵本間のギャップを埋めたアイデア」について、ママたちの生の声を交えながらご紹介します。

※コクリコラボ「子育て×読書に関するアンケート調査」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」の登録者を対象に2021年3月31日〜4月5日、インターネット上で実施。有効回答数は51件。


コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

「読んで欲しい」絵本を子どもが気に入らなかった…89%! ギャップに悩むママ

「絵本を購入する際に難しいと感じていることは?」というアンケートに対して多く寄せられた意見の一つが、「子どもと親の好みが一致しない」というもの。

・子どもに選ばせると好きなキャラクターの絵本ばかりになってしまう
・おもちゃ付きの高額な絵本を欲しがり、親の目的とズレる
・自分はおもしろいと思っても子どもに合わないこともある

などといった声が寄せられました。

また、「読んでほしいと思って購入した絵本に、子どもが興味を持たなかった経験はありますか?」というアンケートに対しては、実にママの89%が「ある」と回答。ほとんどのママが、「絵本を購入後したのに子どもが読んでくれなかった」という経験をしているのですね。

親が選んだ絵本を読ませたい! ママたちの成功エピソード

では実際に、「親が選んだ絵本を子どもが読んだ!」という成功エピソードを見ていきましょう。

アイデア1:絵本を見せるタイミングを図る

読みたがらない絵本は、1週間〜1ヵ月くらい時間をおき、子どもが忘れたころに「この本おもしろいよ〜」と勧めてみるようにしています。(座談会参加 Nさん)

興味がない場合は無理に読ませず、月齢や年齢が変わる数ヵ月後〜数年後にまた読めば良いと思っています。(アンケート回答より)

子どもの興味・関心の対象は、成長にともないどんどん変化していきます。たった数日のうちに、「これまで夢中になっていたものに見向きもしなくなった」「今まで嫌いと言っていたものに興味を持ちはじめた」と急に変わることも。今はまったく関心を持ってくれないお子さんも、時間をおいて勧めてみることですんなりと読んでくれるかもしれません。

アイデア2:本棚や目のつく場所にさりげなく置いておく

娘に相談すると好きなキャラクターの絵本に偏ってしまうので、読ませたい本は読ませたい本として、相談せずに買ってしまいます。最初の反応が良くない絵本でも、本棚に入れておいておくと、娘のタイミングで自ら読むようになりました。親の好みで選ぶのもアリなんだなと思えました。(座談会参加 Yさん)

無理に読まず、子どもが興味を持つまで目のつくところに置いておきます。いつのまにか、今まで読まなかった絵本を読んでー! と持ってくるようになっていた……ということがこれまでに何度もありました。(アンケート回答より)

いつでも手に取れる本棚に並べておきました。興味の移り変わりが早いので、いつの間にかお気に入りになっていました。(アンケート回答より)

タイミングを図ることに加えて、子どもが自発的に興味を持つよう促すアプローチを挟んだ回答も多く見られました。じれったいかもしれませんが、お子さま自身が進んで読むまで数ヵ月〜数年スパンで見守る……というおおらかな気持ちを持てると、ママにとってもお子さまにとっても良いですね。

アイデア3:読み聞かせは「盛りあげる」「問いかける」

興味がなさそうな絵本は、親が大げさに盛りあがって読んでみます。特に夫が家にいる時はパパとママで大もり上がりしてみると、興味を持って寄ってきてくれます。(アンケート回答より)

「これって〇〇なのかな」「どう思う?」「これあの時の●●と似てるね」など、子どもが絵本の中身に興味を持つ、あるいは共感できるような声かけをしながら読んでいます。(アンケート回答より)

読み聞かせ方を工夫することで子どもの興味を促す、というアイデアも、多くのママから寄せられました。また、一方的に読み聞かせるだけでなく、「◯◯ちゃん(くん)はどう思う?」「次はどうなるかな?」といった問いかけをしながら読んでいるというママも。親子のコミュニケーションになるだけでなく、能動的に絵本を読む習慣にもつながりそうですね。

アイデア4:親自身が楽しむ姿勢を子どもに見せる

できるだけ明るく、また自分が楽しんで読むことを意識しています。なんとなくですが、そうすると子どもも興味を示してくれる気がします。(アンケート回答より)

子どもが興味を持っていなくても、関係なく親自身が楽しんで読み続けるようにしています。(アンケート回答より)

ママが読みたいから読んでいい? と促しています。実際に私が好きで子どもがあまり好みでない絵本があるので、そのような声掛けをすると付き合って読んでくれます。次からは、「ママの好きな本読もうか」と持ってきてくれます。(アンケート回答より)

お子さまに直接はたらきかけるのではなく、親が興味を持って絵本を楽しんでいる姿を見せることで、自然とお子さまが興味を持つようになる……というエピソードも。こちらもアイデア2と同様、お子さまの自発的な興味・関心を促す方法ですね。さまざまな分野の絵本に興味を持ってもらいたい……と思ったら、まずはご自身の関心を向けて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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