さなぎの中はどうなっている?

講談社の動く図鑑MOVE「昆虫 新訂版」より紹介します。

成虫の体作りの準備は幼虫の時からはじまっている!

いもむしが美しいチョウになったり、角をはやしてカブトムシになったりするのは、いったいどんな仕組みがあるのでしょうか?

チョウやカブトムシなど、「完全変態」をする昆虫は、さなぎのときに体を大きく作り変え、幼虫と成虫の形がまったくちがったものになります。

成虫の体作りの準備は幼虫の時からはじまっていて、幼虫の体内で成虫の翅(はね)や脚などのもとになるものが作られます。さなぎになると大変身のために幼虫の体のさまざまな部分を溶かし、さなぎの中は一見どろどろのクリーム状になりますが、よく見ると不完全な成虫の翅、脚、眼などがあり、それらをもとに成虫の体を作っていきます。

写真提供:佐藤岳彦