5月19日 地球消滅か ウルトラマンAに迫る星人!超獣!怪獣!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月19日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月19日」(1972年)。
激戦を繰り広げるウルトラマンAたち。左から、ムルチ(2代目)、ウルトラマンA、ドラゴリー、メトロン星人Jr  ©円谷プロ
1972年4月7日より放送が開始された『ウルトラマンA』は、怪獣を超える怪獣である「超獣」を送りこむ異次元人ヤプールと戦うため、超獣攻撃隊TAC(タック)の隊員となった北斗星司と南 夕子がウルトラタッチでウルトラマンAに変身。必殺のメタリウム光線や、バーチカルギロチンをはじめとした多彩な切断技などを駆使して超獣を次々と撃破していく。

妖星ゴランが地球に衝突するコースで接近していた。TACは迎撃ミサイル・マリヤ1号の準備をしていたが、それを阻止しようとメトロン星人Jrが出現。この地球の危機に、ドラゴリーとムルチ(2代目)も現れてしまう。超獣、宇宙人、怪獣を相手に、Aは苦戦を強いられる。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

メトロン星人Jrが暗躍

1972年5月19日は『ウルトラマンA』第7話「怪獣対超獣対宇宙人」が放送された日です。妖星ゴランが地球に接近していることが観測された。ゴランは半径およそ6300キロの惑星で、衝突すれば地球はひとたまりもない。タイムリミットは、あと7日。TACはゴランを迎撃するため、宇宙間弾道弾「マリヤ1号」を打ち上げる作戦を開始した。

打ち上げ準備は完了し、発射まで3時間となった。TACは司令塔から基地に戻ろうとするが、その途中で山中隊員は婚約者のマヤとすれ違う。マヤは、司令塔の通信係を務めることになったのだ。山中は、お守りとしてマヤに婚約指輪を渡す。しかし、発射の秒読みが開始されると突然地面が揺れ、地底からメトロン星人Jrが出現。マリヤ1号を破壊してしまう。

これにより司令塔も損壊と火災に見舞われた。マヤはなんとか生き延びていたが、そこに人間大のサイズになったメトロン星人Jrが出現。マヤは命と体を奪われてしまう。その後、司令塔にTACが到着。山中隊員は燃える司令塔に飛び込みマヤを助けるが、それは既にマヤではなかった。メトロン星人Jrはマヤになりすまし、山中隊員から情報を引き出す。

宇宙間弾道弾マリヤの設計図は無事であり、TACはマリヤ2号を建造しようとしていた。しかし、山中はそのことをマヤになりすましたメトロン星人Jrに話してしまう。その後、メトロン星人Jrはマリヤの設計図のある兵器開発部の金庫を爆破。北斗は基地内でメトロン星人Jrを発見して銃撃するが、逃げられてしまう。

しかし、マヤがメトロン星人Jrに銃撃したところと同じ右腕を負傷しているのに気づき、メトロン星人Jrがマヤに成り代わっていることを確信。銃を向ける。しかし、それを山中に見られ、北斗と山中は言い争いに。「マヤさんはメトロン星人に殺された」という北斗を、山中は殴ってしまう。

超獣 ドラゴリーが出現!

ウルトラマンAがドラゴリーを封じるためにエースバリヤーを発動  ©円谷プロ
メトロン星人Jrが暗躍する中、基地近くに超獣のドラゴリーが出現。敵が2体もいる状況に、北斗はウルトラマンAの半分のパワーを消耗し、北斗と南のどちらかが倒れてしまうリスクのあるエースバリヤーの使用を決意。ふたりはAに変身し、エースバリヤーでドラゴリーを大気の亀裂の中に閉じ込めた。

その代償として、南は大きく体力を消耗して戦闘不能に。さらにその時、TACの基地にも異変が起きていた。
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