1986年に第27回講談社児童文学新人賞を受賞した『ルドルフとイッパイアッテナ』。累計発行部数が100万部を超える、時代を超えていまなお読みつがれる児童文学の名作です。
この特設サイトでは、そんな『ルドルフとイッパイアッテナ』の物語誕生40周年を記念し、改めて「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズを振り返るとともに、2026年に実施するさまざまなニュースをお知らせしていきます。
『ルドルフとイッパイアッテナ』
迷子になった黒ねこルドルフと、野良ねこイッパイアッテナの友情を描いた、日本の児童文学に名を残す不朽の名作。舞台、ミュージカル、さらに劇場CGアニメ化など、時代を超えて読み続けられています。シリーズ2作目の『ルドルフともだちひとりだち』は第26回野間児童文芸新人賞を受賞、4作目の『ルドルフとスノーホワイト』は第51回野間児童文芸賞を受賞。
ひょんなことからトラックに乗って知らない町にやってきてしまった黒ねこのルドルフは、大きな野良ねこに出会う。「ぼくはルドルフだ。あんたは?」「おれか。おれの名まえは、いっぱいあってな。」「えっ、『イッパイアッテナ』っていう名まえなのかい。」。こうして、2匹の暮らしが始まった。

ルドルフ
リエちゃんという小学生の女の子の家で飼われていた黒ねこ。ある日、魚屋からししゃもを盗んで逃げようとトラックの荷台にとびのったところ、魚屋の投げたモップが頭に命中し気絶。そのまま見知らぬ土地にいってしまう。体は小さいが、威勢はいい。

イッパイアッテナ
ケンカの強い大きなトラねこ。野良ねことして生きていて、いろいろな人から思い思いの名前でよばれている。見知らぬ町にやってきてしまったルドルフと出会い、故郷に返してやる手伝いをしながら、キョウヨウ(教養)を教える。

ブッチー
商店街の金物屋で飼われている白と黒のブチねこ。近寄りがたい存在のイッパイアッテナといっしょにいるルドルフに興味を持ち、話しかけてくる。おしゃべり好き。

デビル
小川さんという人の家で飼われている、体の大きなブルドッグ。イッパイアッテナとは因縁があり、敵視している。
2016年にフル3DCGアニメーション映画として公開された劇場版の『ルドルフとイッパイアッテナ』のシナリオに基づいた小説とアニメ絵本です。
『ルドルフとイッパイアッテナ』の作者・斉藤洋先生は、ほかにもたくさんの児童文学、幼年童話を執筆しています。そのなかから2つ、代表的なシリーズをご紹介します。
1991年に刊行された『ペンギンたんけんたい』からスタートした、50のペンギンたちがさまざまな冒険を繰り広げるロングセラー幼年童話。「エンヤラ、ドッコイ!」のかけ声で、かわいくて勇敢なペンギンたちに魅了されます。
『ペンギンたんけんたい』
「エンヤラ、ドッコイ。」「エンヤラ、ドッコイ。」おかしな掛け声といっしょに、カヌーにのって、50のペンギンがとある島にやってきました。先頭に立つ、帽子をかぶっているのがたいちょう。そのうしろがふくたいちょう。そのうしろでノートをかかえているのはふくふくたいちょう。彼らはどこに向かうのでしょうか。
「よる、としょかんに いったことは ありますか?」昼間は、普通の図書館が夜になると様子が一変。おばけたちがいっぱいの「おばけとしょかん」に大変身。人間のひろちゃんとおばけたちが夜の図書館を舞台に繰り広げる楽しいお話を可愛いおばけのイラストともに楽しめます。
『おばけとしょかん』
お母さんに頼まれて図書館へ本を返しに行ったひろちゃんは、本を読んでいるうちに寝してしまいます。目を覚ますと、目の前にいたのは4つ目のおばけ。驚いて飛び出すと、図書館には、おばけがいっぱい! なんと、いつもの図書館が「おばけとしょかん」になっていたのです。
2013年にスタートしてから現在までで40冊以上が刊行され、テレビアニメ化、実写映画化もされた、超人気のロングセラーシリーズ。さまざまな場所にあらわれる個性豊かでユーモラスなオリジナルのおばけたちを紹介しながら、自然と子どもたちに大切なことを学んでもらえます。
『がっこうのおばけずかん』
学校にはこわーいおばけがいっぱいいます。理科室のガイコツの標本は動き出し、音楽室では絵の中からベートーベンが抜け出してピアノをひき、女子トイレに入るとだれかがノックをしてきます。でも、このお話を読めばだいじょうぶ! どんなおばけが出てくるのか、どうすればいいのかがわかります。
日本を代表する児童文学作家・斉藤洋が40年にわたる作家人生から語った「文章の書き方」と「本の読み方」の極意を詰め込んだ大人向けの実用書を刊行。
『人生がちょっとよくなる文章術』
小学生時代、作文を苦痛に感じていた著者がいかにして日本を代表する児童文学作家になったのか? 40年の作家キャリアから語る、「文章を楽しく書けたら……」と願う人に向けた新しい文章の指南書。

『人生がちょっとよくなる読書術』
子どもがなかなか本を読まない、本を読む気力がわかない……そんなお悩みに対する、40年間絶えず作品を生み出し続けた作家の答えとは? 肩の力を抜いてより読書を楽しめる新感覚の読書の指南書。

