そもそも図鑑を読んでいて社会的に成功している方はたくさんいます。芦田愛菜さん、さかなクン、クイズノックさんはインタビューでも度々図鑑が語られています。また、お子さん4人が東大理3に進学した佐藤ママも幼少期に図鑑を読むことを推奨しています。
毎日必ず読んでいます!
5歳男児母(39歳)
「大きな写真とリアルな挿絵が小さい子どもを惹きつけるようで、MOVEばかり買いたがります。MOVEが読みたくてひらがなとカタカナを覚え、5歳になったころには、自分で読めるようになりました。MOVEを通して1つの事だけでなく、様々なことに興味を持ってくれたのがありがたいです」
初めて親子で楽しめました
3歳男児母(39歳)
迫力のあるイラストと豆知識が豊富なので、親子で楽しめる図鑑です。ひらがなを覚え始めの息子にはひとりでも読めるのでとてものめりこんで読んでいます。
図鑑ひとつで脳のさまざまな分野をどんどん強化できる!
子どもの脳内では、生後から思春期にかけて、神経回路の密度がピークを迎えます。脳の分野によってピーク期は異なりますが、ある時期がくると使わない無駄な回路は消滅しはじめるのです。神経回路の数が多く、密に張り巡らされているほど、神経細胞が多くつながっているので、情報の伝達は早くスムーズになります。つまり、神経回路が多く発達していると、よく働く「賢い脳」となるわけです。
「賢い脳」にするためには、「発達のピーク期」に「多くの刺激を」「日々与え続ける」ことがとても大切! その道具で最もおすすめなのは、「図鑑」なのです。
未就学時期がチャンス!
子どもの脳には「臨界期」があります。脳の神経細胞は幼児期のほうが簡単につくれるのは確かですが、発達の時期や速度は分野によって異なります。つまり、脳には分野によって、その能力を高めるのに適した時期があるのです。
【0歳〜1歳】知識より愛着形成。読み聞かせからはじめよう
1歳までにたくさん触れられて、話しかけられた子は、たくさんの愛情を感じて、愛されているという満足感を得られます。生後半年くらいから、日常的な声がけとは別に、「読み聞かせ」をはじめるのがおすすめ! 赤ちゃんの成長に合わせて、一緒に並んで座ったり、本を覗き込んだりして、一緒に図鑑や絵本をぱらぱらとめくってみましょう。
自分から次々とページをめくります!
1歳半女児母(34歳)
「とても楽しいグラフィックで読み聞かせをしたくなります! とても気に入っています。特に動物の生きている姿や背景でページに躍動感があり、知ることの楽しさを学べる本だと思いました。1歳半のこどもと楽しく見ています」
【2歳〜】知的好奇心が育つ。さまざまな知識に触れさせよう!
イヤイヤ期とされるこの時期は自我が芽生えはじめたサイン。「好き」「嫌い」のレッテルを貼る扁桃体が発達するのが、3〜4歳。図鑑はカタログのように情報が羅列されているように見えるかもしれませんが、とても効率的にまとめられた物語があります。名前を覚えるだけでなく、横のつながり、ページのまとまりがわかれば新しい興味もわいてきます。その世界の広がりを体感することで、子どもの興味は1冊の本から無限大に飛び出していくのです。さらに、わからないところがあれば調べる、という癖を小さなころに身につけておけば、一生そのスキルが役立つのです。
ポイントは親も一緒に楽しむこと。お子さんが図鑑を眺めているときに覗き込んでみてください。親も一緒に体験することで、子どもの楽しい気持ちは倍増します。
【3歳〜】たくさんのリアルな体験をさせて世界を広げる
胎児の頃から増え続けてきた脳神経細胞数は、生まれたときにピークを迎え、その後はゆっくりと減っていく現象が起こります。その神経細胞を必要以上に減らさないためには、知識をリアルな経験に繋げてあげると良いでしょう。まさにここで「図鑑」が大活躍! 図鑑で興味を持った動物に会いに、動物園、恐竜の骨を見に、博物館に行ってみましょう。DVDの映像を見て、擬似体験するのもおすすめです。
【4歳〜5歳】「知ってる!」を快感にする
子どもにとって、自分がすでにちょっと知っている話、しかもそれがみんなが知らないことなら「わたし、この科目がとくい! すき!」となりやすいのです。3歳から5歳はなぜなぜ期の真っ只中なので、「図鑑には知らないことが載っている!」「すごい!」と思わせる絶好の時期。分からないことはすぐに調べるという習慣をつけることで、のちのちの勉強の素地ができるのです。
アンケートに答えた東大生の多くが、子どものころから日常的に「図鑑」や「本」に親しんでいたことが分かります。さらに、医者になる夢を叶えた人たちの中にも、子どものころに昆虫、恐竜、動物などの図鑑が好きだった人が多い。子どものころにいかに「好奇心」を磨いて、鍛えているか、それが人生の伸びにつながるのです。
人生100年時代と言われる、子どもたちが生きていく未来。加速度的に進化する社会に取り残されないように、子どもたちは、「学び続けなければ生き残れない」未来が待っているのです。長い人生を見すえて、子どもが一生付き合っていく「脳」を賢く育てていくには「学ぶ=楽しい!」と感じる脳が大切なのです。
「学ぶ=楽しい!」のカギは非認知能力である「好奇心」
何歳になっても目がキラキラ輝いている人がいます。第一線で活躍している方々にある多くの共通点の1つ。それは「好奇心旺盛」であること。子供のころからみな、あくなき「好奇心」と「熱中体験」を持っているのです。この「熱中体験」が脳にとっても非常に重要なのです。幼いころなにかに打ち込んだ経験をしっかり脳は覚えています。
図鑑には「調べもの」に特化したもの、「子どもの好奇心を広げる」ことを目的としたものなど、さまざまな種類が出版されています。好きなものが明確にあったり、調べる目的がある際には前者のものを利用すると良いでしょう。
非認知能力である「好奇心」を伸ばしたいなら、後者の図鑑がおすすめ。講談社の動く図鑑シリーズは、子どもの記憶に残りやすいインパクトのある写真やイラストを使ったり、標本写真ではなく、生息環境までもがトータルでわかる生きた姿の写真を使うなど、子どもの心に響くことに着目した造りに。ひとつ調べて終わるのではなく、ひとつ調べたら次の疑問、それを調べたらまた次の疑問につなげることで知識が雪だるま式に増えていきます。
子どもにあった図鑑選びをするようにしましょう。
MOVE「はじめてのずかん」シリーズは、脳の発達段階を考慮して考えられた図鑑。知識の詰め込みではなく、楽しく親子で会話ができるしくみがたくさんあります。子どもの発達に合わせたコラムがあるため、関心をひきやすいのです。
出典:「賢い子は図鑑で育てる」(瀧靖之著)