講談社の絵本をショートアニメにしてTVCMやWEB上で公開する“アニエホン”企画がスタートしました。
記念すべき第1弾の原作は、10年以上のロングセラーを誇り、1歳から大人まで楽しめる児童書として長く愛され続けている「はりねずみのルーチカ」。
原作のあたたかく優しい世界感はそのままに、美しく色鮮やかに再現された本作のアニメーション制作を担当するのは『映画 すみっコぐらし』シリーズや『アグレッシブ烈子』(Netflix)などを手掛けるファンワークス。NHK Eテレ『うっかりペネロペ』第4シリーズなどを演出する沼口雅徳を監督に迎え、「ふしぎなフェリエの国のふしぎないきものたちがくりひろげる優しい友情の物語」を、繊細でファンタジックな3Dアニメーションで表現しました。
今後も絵本をお子様・ご家族の皆様により身近に感じていただけるよう“アニエホン”を展開して参りますので、ぜひご期待ください。
ジャムづくりと歌が大好きなはりねずみのルーチカ。
これはフェリエの国のふしぎないきものたちが繰り広げる、心温まる物語。
ある日、赤くて甘いジャムを作ろうともぐらのソルとあかすぐりの実を探しに行きますが……
ルーチカ
こころやさしいはりねずみ。
ジャムづくりと歌がだいすき。
いつもあたまのうえにりんごを
のせてあるいている。
ソル
もぐら。気が弱くてくいしんぼう。ソルがもつスコップで土をたがやすと、どんな植物でもいきいきとそだつようになる。
そらうお
雨とともにやってきて、雨とともにさっていく、大きな魚たち。はるかとおい昔から、大空をおよぎつづけながら旅をつづけている。
ニコ
てんとうむし。森じゅうのうつくしい音をポシェットのなかにあつめている。
ルクルとクプル
白ねこと黒ねこのふたご姉妹。料理がじょうずで、ことあるごとにふたりの家ではパーティーがひらかれる。ふたりのすむ家は、森の住人たちから「ルクプルの家」とよばれている。
ノッコ
ちょっとなまいきな森の妖精の女の子。うさぎのかぶりものがだいすき。ジャグリングがとくいで、いつも赤い玉をもちあるいている。
制作:ファンワークス
監督:沼口 雅徳
声の出演:ルーチカ:篠田 みなみ、ソル:雪深山 福子、ナレーション:ほた かける
©かんのゆうこ・北見葉胡・講談社/★★ANIMEHONプロジェクト
※“アニエホン”とは…“アニメ”と“えほん”を合わせたプロジェクト名です。
「はりねずみのルーチカ」の制作に携われる機会をいただけたこと、とても感謝しております。かんのさんと北見さんの二人で、長年かけて素晴らしく素敵な世界を築いていらっしゃるので、身が引き締まる思いで、映像化をお引き受けしました。
制作にあたっては、原作の持つ温かい空気感を損なわないように気を付けながら、キャラクターたちの魅力を最大限に引き出し、生き生きとそこに存在するような表現を目指しました。スタッフ一同の熱心な協力のおかげで、良い作品ができたと思っております。是非ご覧いただき、原作の魅力を新たな形で感じていただければ幸いです。
今回はショートアニメーションとして制作しましたが、このシリーズがさらに発展していくことを心から願っております。
【原作「はりねずみのルーチカ」】
【作者】
作・かんの ゆうこ、絵・北見 葉胡
【原作あらすじ】
ルーチカは、げんきなはりねずみのおとこのこ。フェリエの国で暮らしています。
フェリエの国はわたしたちのすむ世界の、あんがいすぐそばにあります。しんじる人だけにみえる、ひみつの場所です。
大きいものや小さいもの、にぎやかなものや、おとなしいもの、顔もかたちもちがったいきものたちが、自分にぴったりの家を、お気に入りの場所につくって、なかよくくらしています。
【原作紹介】
「はりねずみのルーチカ」シリーズは、友だちを思いやる優しい気持ちが育つ童話として10年以上つづくロングセラーになりました。その後、絵本や低学年向け童話もうまれています。
【既刊情報】
『はりねずみのルーチカ』を書き始めたのは2011年。震災で悲しみの中にいる人たちの心に、小さな灯りがともるような物語が書けたら……そんな思いから生まれました。
2013年に第1巻を出版して以来、今日まで書き続けてきましたが、まさかルーチカたちが生き生きと動き出す日がやってくるなんて。あのころの自分に教えてあげたら、きっと目を丸くして驚いたことでしょう。
完成したアニメ作品は、温かく、美しく、優しさに満ちあふれ、原作の世界を大切にしながら創ってくださったことが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。アニメ作品の『はりねずみのルーチカ』も、どうかたくさんの人たちに愛されますように。
この物語を描き始めるとき、はりねずみのルーチカが暮らす世界はどんなところなのかしらと想像を膨らませました。
少しだけ不思議な森、自分とそっくりな形の籠を持つルーチカ、シャベルを肩掛けしたもぐらのソル、などイメージが次々と広がったことを思い出します。
よもやその子たちが動き出すなんて!感動と感謝の気持ちでいっぱいになりました。温かなナレーションと美しい音楽の中、愛らしい声と仕草でちょこちょこ走り回っている様子は、本当に可愛らしいです。
思いやりに溢れたルーチカの世界をそのままに再現してくださったアニメ作品『はりねずみのルーチカ』。多くの方々に楽しんでいただけましたら幸せです。
アニメーション制作:ファンワークス 公式サイトはこちら
アニエホン公式サイトはこちら