国語辞典のレジェンド、神永曉氏監修!
ビジュアルでことばの楽しさや面白さが伝わる、図鑑絵本
「日本のことばずかん」は、「そら」「いろ」「かず」「はな」「あじ」「いきもの」にまつわることばを知るだけでなく、それを使い続けてきた日本人の心持ちや歴史、文化などを感じることができるシリーズです。単にことばの意味を解説するだけでなく、そのことばに関わる文学作品や名画、浮世絵などと合わせて紹介している点も見どころといえます。
「そら」や「いろ」などのテーマに興味をもち、関連する文学作品の一節に触れ、さらにその作品を読みたくなる。そのように興味の幅が自然と広がっていくことで、ことばの世界が豊かになります。子どもから大人まで幅広い世代の読者が楽しめ、「もっと知りたい!」と知的好奇心がかき立てられる図鑑絵本です。
各巻:A4変型 47pオールカラー ふりがなつき 定価2750円(税込) 講談社刊
動物や鳥、虫にまつわる言葉を取り上げたこの巻では、季節を象徴する生き物たちや、その造形から生まれた言葉、さらには生き物に関するオノマトペやことわざ、慣用句などを紹介しています。日本人が生き物を慈しみながら育んできた、言葉のイメージをさらに広げます。
「未明」「あけぼの」「よいやみ」など、時時刻刻と変わる空の姿を表す言葉や、さまざまな雨や雲、風の名前などを通じて、かすかな違いまで表現する日本語の豊かさに出合えます。有名な藤原道長の句をはじめ、月を詠んだ和歌や俳句なども紹介。自然を見つめる心を養います。
「くれない」「あかね色」「小豆色」など、赤にもさまざまな色があり、その名前の由来を知ることで、歴史や文化まで浮かびあがります。生き物や自然の風物から生まれた色、色の慣用句や、平安時代の着物の「かさねの色」など、色を通して日本人の美意識が見えてきます。
「たくさん」や「わずか」を意味する言葉、「一瞬」や「永遠」など時間を表す言葉。物を数えるときのさまざまな単位語や、日本人が好きな「三」の入った慣用句など、知っておきたい言葉が満載。私たちの生活や文化に浸透している「数」を切り口に、日本語の世界が広がります。
四季折々の花にまつわる俳句や和歌、「春の七草」や「秋の七草」、「花」が物語の重要なエッセンスを担っている文学作品『源氏物語』についてなど、自然豊かな日本ならではの言葉を集めました。日本人が古来親しんできた「花」を、言葉の面からとらえています。
稲作にまつわる語句や、おせち料理など行事食のいわれ、おいしさを表すオノマトペなど、食に関する言葉を選び抜きました。また、「いただきます」や「塩梅」などからは、日本人の精神性がくみ取れます。味わい深い言葉から、日本の豊かな食文化を知ることができます。