あなたもアンの「腹心の友」になってね!
夢見がちで、おしゃべりで、愛情豊かなアンがまきおこす、楽しい物語「赤毛のアン」シリーズ。自然が美しいプリンスエドワード島が舞台のこの物語は、100年以上も世界中で愛されています。
青い鳥文庫では、日本でいちばん最初にアンを翻訳した村岡花子さんの情緒あふれる名訳と、HACCAN先生のすてきなイラストで楽しめます。
「アン・シリーズ」の本の持っている
最大の長所は、「平凡の偉大さ」
ということではないでしょうか。
「平凡」ということをわたしたちは
ばかにしますが、けっきょく、
ほんとうに平凡ということを生きぬくのは、
非凡な技術を必要とします。
どんなことにもおもしろさを発見していくことは、
たいした才能です。
そういうふつうのことを、新しくわたしたちに感じさせるのが、
このシリーズの力です。
アンとモンゴメリを、読者は、よく混同してしまうらしいのですが、
ある意味では、たしかに、
アンはルーシーであり、ルーシーはアンなのです。
(『アンの幸福』〈講談社 初版1964年10月5日〉解説より 一部抜粋)
※「ルーシー」:
モンゴメリのフルネームは、「ルーシー・モード・モンゴメリ」です。