
TVアニメ『アン・シャーリー』が2025年4月から放送(NHK Eテレ) 「赤毛のアン」ってどんなお話? 登場人物は?
NHK Eテレで2025年4月5日(土)~放送予定! TVアニメ『アン・シャーリー』を「赤毛のアン」シリーズと一緒に紹介します!
2025.03.30

アニメを見る前に知っておくとより楽しめる! 「赤毛のアン」のあらすじ、3つの魅力をご紹介します。
「赤毛のアン」シリーズってどんなお話?
あらすじ
カナダの美しい小島、プリンスエドワード島。
孤児のアン・シャーリーは、カスバート老兄妹マリラとマシュウが住むグリーン・ゲイブルズに、手違いながら引き取られます。
二人は戸惑いつつも、アンの想像力に和まされながら、家族としての絆も深まっていきます。
常にライバル視することになるギルバート・ブライスや腹心の友になるダイアナ・バーリーとの出逢い。
そしてクラスメイトや先生、村の人たちと触れ合うなかで、少女だったアンも成長していきます。

アニメとあわせて、「赤毛のアン」を親子で楽しみたい!

作:L.M.モンゴメリ 訳:村岡花子 絵:HACCAN
青い鳥文庫版「赤毛のアン」シリーズでも、村岡花子さんの名訳を生かしつつ、子どもから読みやすいかたちで刊行しています。
すべての漢字にふりがながついており、かわいく美しい挿絵もたっぷり! 「はじめて読む名作」にぴったりです。
100年以上愛されている、アンの魅力とは? その秘密を少しだけひもときます。
アンの魅力その1 美しい舞台と登場人物たち
作者のモンゴメリもこの島で生まれ育ちました。物語に登場する「恋人の小路」「おばけの森」「妖精の泉」などは、祖父母の家の周辺のお気に入りの場所にモンゴメリ自身がつけた名前なのだそうです。
読めばありありと目に浮かぶ島の情景は、作者が実際に生まれ育ち、アン同様に想像力をふくらませた場所だからこそ。
また、主人公のアンはもちろんのこと、周りをとりまく登場人物たちが魅力的なことも見逃せません! 後に「腹心の友」となるダイアナや、アンのよきライバルであり、その人生に深く関わっていくこととなるギルバート……
親しみ深く、どこか憎めない登場人物たちとのエピソードの数々を読み進めているうちに、気づけばみんなのことが好きでたまらなくなってしまうにちがいありません。

アンの魅力その2 心に残るキーワード
「赤毛のアン」のなかには、詩的で一度聞いたら忘れられないような言葉がたくさん登場します。
日本語版を初めて翻訳したのは村岡花子さん。その訳は、出版されてから60年以上経つ今もなお、世代をこえて愛されています。
普段は使わない言葉だからこそ、物語のなかに登場するその響きは、特別なものとして私たちの想像力をくすぐり、深く心に刻まれるのかもしれません。
青い鳥文庫版でも、村岡花子さんの翻訳を楽しんでいただけます。「赤毛のアン」ファンの共通言語ともいえる素敵な言葉に、ぜひ触れてみてくださいね。
アンの魅力その3 「平凡の偉大さ」
「アン・シリーズ」の本の持っている
最大の長所は、「平凡の偉大さ」
ということではないでしょうか。
「平凡」ということをわたしたちは
ばかにしますが、けっきょく、
ほんとうに平凡ということを生きぬくのは、
非凡な技術を必要とします。
どんなことにもおもしろさを発見していくことは、
たいした才能です。
そういうふつうのことを、新しくわたしたちに感じさせるのが、
このシリーズの力です。
アンとモンゴメリを、読者は、よく混同してしまうらしいのですが、
ある意味では、たしかに、
アンはルーシーであり、ルーシーはアンなのです。
(『アンの幸福』〈講談社 初版1964年10月5日〉解説より 一部抜粋)
※「ルーシー」:
モンゴメリのフルネームは、「ルーシー・モード・モンゴメリ」です。
読みながらきっとあなたも、アンの腹心の友になりたくなること間違いなし!
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