「点字つきさわる絵本」は、点字だけでなく、絵の部分も樹脂でもりあげることで、文字と絵の両方を触って楽しめるようにした絵本です。
印刷された絵も、もちろん美しく配置し、目が見える人も見えない人も、誰もが一緒に楽しめるように考えられています。そのため、視覚障害のあるお母さんやお父さんが、子どもに読み聞かせをすることも可能です。
講談社は、ロングセラーである『あらしのよるに』、『映画 窓ぎわのトットちゃん ストーリーブック』の2冊を、「点字つきさわる絵本」として刊行しました。
『点字つきさわる絵本 映画 窓ぎわのトットちゃん ストーリーブック』
2023年公開のアニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」をもとにした、読みやすいストーリーブックを、点字つきさわる絵本にしました。美しいアニメ絵をふんだんに使い、その上に点字と触図を配置しました。みんながいっしょに楽しめる、バリアフリー絵本です。
『点字つきさわる絵本 あらしのよるに』
まっくらやみのあらしの夜、オオカミとヤギが繰り広げるハラハラドキドキの物語『あらしのよるに』の面白さを、点字と触図で再発見!
1994年の初版刊行以来、お芝居・映画・テレビアニメ・教科書・歌舞伎と、さまざまな形で多くの読者に親しまれてきた絵本『あらしのよるに』シリーズ。本書は、視覚障害のある人たちにもこのベスト&ロングセラー絵本を楽しんでほしいという意図で企画しました。
たんに親本に点字がついているだけではなく、見えない人も見える人も、この1冊でさまざまな読み方を楽しめます。オオカミとヤギのちがいや、あらしの風雨や雷の様子を、見て・触って・読んで・楽しめる工夫が随所になされています。
