祝25周年「超クウガ展」大盛況! その後を描いた『小説 仮面ライダークウガ』も必見

平成仮面ライダー第1作『仮面ライダークウガ』、そしてその後の物語を描く『小説 仮面ライダークウガ』とは

テレビマガジン編集部

現代に復活した超古代の戦士 クウガ © 東映 PHOTO/講談社
2000年1月30日から放送が開始された『仮面ライダークウガ』。『仮面ライダーBLACK RX』以来、約10年ぶりの仮面ライダーシリーズの復活作となり、本作を皮切りに2025年現在も毎年新作が制作されています。

そんな『クウガ』は今年で25年目を迎え、記念イベント「超クウガ展」東京会場はチケットの入手が困難なほど大盛況を迎え終了しました。そこで、今回は『クウガ』の魅力を改めておさらい! さらに、本編の続編とも言える、『小説 仮面ライダークウガ』もご紹介します。

超古代から蘇った力

はるか昔、超古代の地球にはゲームとして殺戮を行う「グロンギ」族がいた。そのターゲットにされた「リント」族はグロンギに対抗するため戦士「クウガ」を生み出し、クウガは戦いの末グロンギたちを遺跡に封印。自らも眠りにつく。

しかし2000年後、遺跡の封印が解かれグロンギが復活してしまう。冒険家の五代雄介は遺跡から発掘されたベルト状の装飾具・アークルを手にしたことで仮面ライダークウガに変身。相棒となる刑事の一条 薫や超古代文字を解析しクウガの力を分析する沢渡桜子たちの助力を得ながら、グロンギとの戦いに身を投じることになる。

特徴を持つ4つのフォーム

クウガは基本形態である赤のマイティフォームを主軸に、青のドラゴンフォーム、緑のペガサスフォーム、紫のタイタンフォームにチェンジして戦います。

マイティフォーム以外の3形態は能力に偏りがあるのが特徴で、ドラゴンフォームは跳躍力が大幅に上昇するのを引き換えに格闘戦の能力がダウン。ペガサスフォームは視力、聴力といった感覚が研ぎ澄まされる代わりに、その分負担が多いため長時間姿を維持することができず、タイタンフォームは防御力が大幅に向上した代わりに機動力が低下するといった特徴があります。

相手グロンギの特性に合わせ、バトルスタイルを使い分けるというクウガのアクションは、当時の放送で毎回違った楽しみや驚きがありました。

リアリティが追求された作風

刑事ドラマとヒーロー番組が融合したような、リアリティのある作風も『クウガ』の特徴です。突如現れた怪生物の対処に追われる警察の描写が詳細に描かれ、クウガやグロンギの正体は警察の調査や桜子たち考古学研究者、科学警察研究所の分析により少しずつ解明されていきます。また、ヒーロー作品において昔から指摘されていた「なぜ怪人は集団で攻めてこないのか」というツッコミに対し「グロンギの目的は、仲間内で競う殺人ゲームである」というアンサーが用意されるなど、「ヒーロー作品のお約束」に理由づけをしたり、お約束自体を廃するなどが試みられています。

さらに、前述のクウガの能力にも設定に準じた描写が丁寧に行われています。例えばバッタ種怪人のズ・バヅー・バとの戦いでは、ひと跳びでビルの屋上までジャンプできる敵に対し、まだドラゴンフォームの存在を知らなかった雄介はマイティフォームで対抗。しかし、ジャンプ力が足りずズ・バヅー・バを階段を登って追跡していました。かっこよく跳躍して敵を追うヒーローが当たり前だった当時、手すりに手をかけて階段を登るヒーローはインパクトのある姿だったのです。
小説で『クウガ』のその後が描かれる!

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