
【後編】『角醒ハンター オメガホーン』大反響の秘密に迫る! 久慈麗人プロデューサー ロングインタビュー
勝負の物差しは一つじゃない ── 未知なる冒険の世界へ! (2/2) 1ページ目に戻る
2026.10.25
怪獣&ロボットものの常識を壊す「合体」と、オーラを纏う「角醒憑依」の衝撃
関係者からも「普通の怪獣ものだったらこんなこと絶対にしないよね」と言われました(笑)。
確かに、僕たちも「怪獣ものとはこうあるべき」みたいな感じで作ってはいないので。
ある種の新ジャンルとして、皆さんに驚きを持っていただけたらねらい通りといいますか、そう感じていただけたら嬉しいです。
もちろん、脚本の冨岡淳広さんが物語としての納得感や緻密な理由付けをしっかりと構築してくださっています。
ただ、根底にあるのは「この画があったら絶対にワクワクするじゃん!」という、純粋で直感的な子どものような気持ちなんです。理屈を飛び越えた画の強さを楽しんでもらえるといいなと思っています。
あれも画になるまでは大変でした(笑)。
テレビマガジン編集部の皆さんからも、めちゃめちゃ質問いただいて……(笑)「これってオーラを纏うとどうなるんですか?」みたいな(笑)。
「勝負」の物差しは一つじゃない──ハンターバトルで描く新しいカッコよさと子どもたちに伝えたかったこと
僕自身の子育ての実体験から強く感じたことがベースになっています。
子どもたちって本当に勝ち負けにこだわりますよね。でも、友達同士で遊んでいる姿を見ていると、「どんな手を使ってでも絶対に勝ちたい子」がいる一方で、「空気を読んでわざと負けてあげる優しい子」もいたりする。
その光景を見たときに、勝ち負けの基準って、一つの物差しで測れるものじゃないなと強く思ったんです。
負けず嫌いな気持ちは全然否定しないんですが、卑怯なことをして勝った人と、正々堂々全力で戦って負けた人。果たして本当にカッコいいのは、本当に勝っているのはどちらなのか?
オメガホーンでは、主人公のシャウトが作中で何度も敗北を喫します。こんなに主人公が負けるヒーロー番組も珍しい(笑)。
でも、負けているのにシャウトは全然カッコ悪くない。
負けても新しいエゴが芽生えたら、それは決して負けじゃないんじゃないか? 勝敗の物差しは一つじゃないんだということを、伝えたかったんです。
このシリーズでは、正義がどうというよりは「こういうカッコよさもありだよね」というのを各キャラクターが持っていて、その中で子どもたちが自分なりの「グッとくる」「胸が震えるカッコよさ」みたいなヒントを見つけてくれるといいなと思っています。
そうですね。不良漫画の対決や、戦国時代の一騎打ちのような勝ち負けの決め方に似ているかもしれないです。ある種、当人同士の中で勝ち負けが決まればいいのかもしれません。
相手をただ貶めることだけにこだわる者はカッコよくみえない。あくまで自分のエゴとどう向き合うべきなのかというメッセージが伝わるといいなと思います。
未知の大地へと旅立つような、圧倒的なスケールの冒険がさらに始まります……!
本作の主題歌が持っている「今すぐ外へ飛び出したくなるような開放感」そのままに、どんどん物語は壮大になっていく一方で、各ハンターたちのそれぞれ独立した物語が同時進行していきます。
そこに、オメガホーンのハンターたちよりもある意味「エゴ」がありそうなギャバンたちがどう絡んでいくのか。シャウトと炎角のエゴの物語を軸に、怒涛の展開を楽しんでいただきたいです。
いつまでも安心させないシリーズへ
今後もクロスオーバーは続いていくと考えていただいていいのですが、クロスオーバーの形もまた、一つではないかもしれないよ、というのがこの「PROJECT R.E.D.」かなと思っています。
超ギャバンのときに見えていたものと、オメガホーンが始まってから見えているものは、視聴者のみなさんにとって違っていると思うんですよ。「ああ、オメガホーンと超ギャバンでクロスオーバーするってこういうことだったのね」と。でももしかしたら三作目が始まったときに、「あ、こういうパターンもありなんだ!」みたいなものが見えてくるかもしれない、と。
いい意味で安心できません! いつまでたっても。そうやって作っていくシリーズなのかなと(笑)。
それに作り手自身が「去年こうやったから、今年はこう裏切ってやろう」と企んでいますから(笑)。本当かな!? というワクワク感も含めて、ぜひリアルタイムで追っていってもらえればと思います。
ありがとうございました!
【久慈麗人(くじ・よしと)プロフィール】
東映株式会社所属の映像プロデューサー。1988年生まれ。新時代を切り拓く特撮シリーズ「PROJECT R.E.D.」第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』に続き、第2弾『角醒ハンター オメガホーン』のプロデュースを手掛ける。
こぼれ話
──久慈プロデューサーは1988年生まれですよね。実は私も同世代でして、『五星戦隊ダイレンジャー』よく見てました。
久慈さん:
あ、そうなんですか! ダイレンジャー世代ですね!(笑) いや、見てましたよ、僕も。テレビマガジン。
インタビュアー
──ありがとうございます!! (笑)
~おしまい~


































テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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