©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
8月1日から開催する「はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~」を記念して、劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』のプロデューサー・山本京佳さんのインタビュー企画の最終回。
第3回では、「怪盗クイーン」のアニメ化を企画した理由や、作品を離れていた人たちに届けたいという想い、そして、いよいよ来月開催の「はやみねかおる展」への期待について伺いました。
子ども時代の読書体験と今をつなぐ言葉の数々から、作品への深い愛情が伝わってきます。
第1回、第2回を読むならこちら!
アニメだからこそ表現できる「怪盗クイーン」の世界
──そもそも「怪盗クイーン」のアニメ化を企画したのはなぜだったんですか。
山本さん 私のなかでアニメで表現したいのは「現実ではないもの」というところが大きくて。それを踏まえてはやみね先生の作品で大好きな「夢水清志郎事件ノート」「怪盗クイーン」「都会のトム&ソーヤ」のなかで、もっともアニメに向いているだろうなと思ったのが「怪盗クイーン」でした。私にとってクイーンは、現実世界に出てこないイメージがあったんです。だからこそアニメで見たいなという気持ちで、企画を立てました。
──実際、探偵卿などキャラクターも個性が強く、アニメに向いている印象です。
山本さん イラストやそのカラーリングなども、アニメ映えしますよね。
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
──はやみねかおる先生にも会われたと聞いています。先生にはどんな印象をお持ちですか。
山本さん 学校の先生のような存在ですね。ようやくお会いできても「お久しぶりです!」と言いたくなるような、不思議な感覚になります。とても親しみやすい方です。
──山本さんのように、しばらくはやみねかおる作品から離れている読者もいると思います。そんな方たちに声をかけるとしたら?
山本さん 「皆さん知ってますか、はやみねかおるの本、買えます!」。というのも、私は先生の作品を図書館でしか読めないものだと思っていたんです。大人になると本をじっくり読む時間が取りづらいかもしれませんが、ぜひ手にとってみてください。それも難しいようでしたら、映画「怪盗クイーンはサーカスがお好き」を見ていただければ、60分で作品が思い出せます。絶対楽しい気持ちになれますよ。
──小学生のころの自分を思い出す機会にもなりそうですね。
山本さん 小学生のお子さんをお持ちの方もいらっしゃると思うので、親子で感想を共有できると素敵ですね。もしかしたら、親御さんが知らないだけで、息子さん、娘さんはもう読んでらっしゃるかもしれない。一度「はやみねかおる」というワードを食卓で出してみてほしいなと思いますね。
はやみね先生のことをもっと知りたい!
──ありがとうございました。最後に8月1日からスタートする「はやみねかおる展」に期待することを教えてください。
山本さん 展示会では、「名探偵夢水清志郎の事件ノート」「怪盗クイーン」「都会のトム&ソーヤ」にちなんだ構成になると伺っています。キャラクターの裏設定などがわかる展示だと楽しそう。それに加えて、ぜひ先生のパーソナルをもっと知れるような内容があるとうれしいですね。先生が執筆に使用している道具などが見られるとうれしいです。
はやみね先生は、資料や未発表原稿などを大切に保存しています。写真は、出版されていない『怪盗道化師2』の手書き原稿一式。表紙や挿絵もはやみね先生自身が描いています! 作:はやみねかおる
──先生の私物、じつは準備しています。ぜひ楽しみにしてお越しください。
「怪盗クイーンは、現実にはいない存在だからこそ、アニメで見たいと思った」という純粋な想いが、映画という形で結実しました。大人になった今だからこそ、あらためて「はやみね作品」に触れてみる。それは、懐かしいだけではなく、新たな発見と出会い直しになるはずです。
3回にわたりお届けした山本京佳プロデューサーのインタビュー。
かつての読者にとっても、今まさに作品を楽しんでいる世代にとっても、開幕が迫る「はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~」は赤い夢の世界に存分に浸れるイベントです。この夏の思い出に、ぜひ展示会へお越しください。
劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』
山本さんがプロデュースした劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』。原作は「怪盗クイーン」シリーズ2作目『怪盗クイーンの優雅な休暇』です。
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~〔開催概要〕
はやみねかおる先生の作家デビュー36周年&公式ファンクラブ「赤い夢学園」開校1周年を記念して、展示会&トークショーイベントが開催決定!
©はやみねかおる・村田四郎/講談社 ©はやみねかおる・K2商会/講談社 ©はやみねかおる・にしけいこ/講談社
展示会
【会期】2025年8月1日(金)~8月11日(月・祝)
【会場】Mixalive TOKYO 4F Studio Mixa
【開催時間】
平日 12:00~20:00
土日祝 11:00~19:00
※最終入場は閉場時間の30分前
トークショー
【日時】 2025年8月2日(土)
【会場】 Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa
【登壇者】はやみねかおる、他(後日発表)
【開催時間】
昼の部 開場12:45 開演13:30
夜の部 開場16:15 開演17:00
※夜の部はファンクラブ会員限定イベントとなります。
【アクセス】
Mixalive TOKYO
東京都豊島区東池袋1-14-3
JR(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)
東京メトロ(丸ノ内線・有楽町線・副都心線)
西武池袋線/東武東上線
「池袋駅」東口方面 35番出口より徒歩約4分
※お客様専用の駐車場はございません。
お車でご来館のお客様は近隣の有料駐車場をご利用ください。
【イベント公式X】
https://x.com/Mixalive_TOKYO
※詳細は、Mixalive TOKYO公式Xにて、随時発表します。
【注意事項】イベントに関する注意事項は
こちら
展示会チケット:発売中
「親子チケット」や特製グッズと引き換えられる「グッズ引換」を販売しています。
※8月1日(金)〜3日(日)は日時指定制となります。
※先着販売になります。
小学生・中学生対象の「子どもチケット」は500円、「親子チケット」は2300円。ご家族のみなさんで、展示会をたっぷりと楽しんでください。
特製グッズは、夢水清志郎、クイーン、ジョーカー、RD、そして創也と内人のSDキャラクターが散りばめられたデザインの『アクリルフォトフレーム』です。お気に入りの写真やポストカードを飾って、お楽しみください♪
【はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~】特製グッズ『アクリルフォトフレーム』。
※バンドルは会場でのお渡しになります。
※不良品の対応は当日のみ可能です。不良品以外の交換はできませんので、必ずその場でご確認をお願いします。
※無料入場の方もバンドル引換券のみでは引き換えできません。(バンドルの引き換えには入場券が必要です)
※バンドル引換券は数量限定となります。上限に達し次第予告なく販売を終了する場合がございます。
【お問い合わせ先】