2「創作ノートのページ数=苦しんだ証」はやみね校長が語る『はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~』注目の展示物とは?

2「創作ノートのページ数=苦しんだ証」はやみね校長が語る『はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~』注目の展示物とは?

はやみねかおる近影 撮影:日下部真紀
撮影:日下部真紀
2025年8月1日(金)から開催される「はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~」は、作家生活36周年を迎えた“はやみねかおる校長”こと児童文学作家・はやみねかおる先生にとって初めての展示会。

第1回では、展覧会開催への驚きと喜び、これまでの創作を支えた貴重な資料についてうかがいました。

第2回では、貴重な資料の裏話を中心に、創作ノートや穴の空いた靴まで!? 作家としてのリアルな一面や、来場者と直接ふれあうトークショーへの期待を語っていただきました。
全3回の第2回第1回 第3回を読む/リンクは記事公開後に有効)

はやみね校長の教師時代の資料も

──前回、執筆の支えになっている資料を物置や本棚の手前に置かれているというお話をうかがいました。逆に、物置の奥の方にしまわれていたのは、どんなものだったのでしょうか。

はやみね校長 昔の作品のゲラ、つまり本になる前にテストで印刷する「校正刷り」と呼ばれる用紙です。本当に物置のものすごく奥の方にしまっていて、ちょっと出せなかったので、申し訳なかったなって。

──ゲラも保存されているんですね。創作の参考に見返すことがあるのですか。

はやみね校長 見返さないですね。おもしろくないですもん。編集者さんなどから書き込みをしていただいて返ってきたゲラもしまってありますけど、「この作品のときはこんなにご迷惑をかけたんだな」っていう思い出の品ですね。

──はやみね校長が以前、教師をされていたときに関連する資料も準備していただきました。

はやみね校長 教師をやってた時に子どもたちと劇をやるときに書いた脚本や、音楽の授業でやった「おにぎり王子の大冒険」という劇の小道具は出しました。
「おにぎり王子の大冒険」の小道具「サーモンソード」。 提供:はやみねかおる
「おにぎり王子の大冒険」の小道具として使用した「サーモンソード」。これは写真のみの展示ですが、ほかにも教師時代の思い出の品が見られます。  提供:はやみねかおる

必見の資料は「穴のあいた靴」!?

──先生時代の貴重な資料も必見ですが、「これは絶対に見てほしい!」という展示物は?

はやみね校長 穴のあいた靴ですね。

──穴のあいた靴?

はやみね校長 ぼくは毎朝、6.43キロのランニングをしています。走っている間にアイデアが浮かぶので、執筆活動には欠かせないルーティンなんですね。もう長いこと続けているので、履きつぶした靴もたくさんあって。

始めたころは、つま先側のソールがすり減っていました。でも走り続けている間に、「かかと着地」という長時間走れるフォームが身についてきて、今ではかかと側がすり減るようになりました。

写真の靴は、右足のかかとに穴が空いているので、ぜひ見てください。
はやみね校長のランニングシューズ。 提供:はやみねかおる
はやみね校長イチオシの展示、ランニングシューズ。空いた穴は、ぜひご自身の目で確かめてください! 提供:はやみねかおる
はやみね校長 あと「創作ノート」をお渡ししたんですけど……おもしろいですかね?

──絶対に貴重でおもしろいです!

はやみね校長 はやみね以外は何が書いてあるか読めないようなものですよ。創作ノートを見る機会があったら、使われているページ数に着目してください。最初の数ページしか使われていないノートは、原稿がよく進んだ作品です。逆に、ノートの終わりの方までぎっしり書いてあると、ものすごく苦しんで書いた作品なんです。

──創作ノートは1作品に1冊準備されるのですか。

はやみね校長 はい。いま執筆している「都市のトム&ソーヤ」の最新作の創作ノートは半分ぐらいまで使っているので、かなり苦しんでます……。でも、つねにかたわらに創作ノートを置いて、頑張って執筆してます!
「虹北恭助」シリーズ作品の創作ノート。 提供:はやみねかおる
「虹北恭助」シリーズ作品の創作ノート。 提供:はやみねかおる
──はやみね校長の苦闘が忍ばれます。さて、はやみね校長には8月2日(土)にトークショーにも出演していただきます。トークショーでこんなお話がしたいなど、ご希望はありますか。

はやみね校長 自分から話をするというのは、本当はあまり得意じゃないんですよ。ファンクラブ「赤い夢学園」で配信されている「はやみね校長の夜な夜な校内放送」のDJ山室から振られたりとか、会場に来てくださった方たちが質問してくれて、それに答えるというのなら、しゃべれますので。

──現在、「はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~」開催を記念して、「はやみね校長へ100ぐらいの質問」を募集しています。読者の皆さん、そこに投稿すれば、はやみね校長に直接質問ができますよ!(7月25日23時59分まで)。ぜひ先生と皆さんで、コミュニケーションを取ってもらえるといいですね。
※画像をクリックまたはタップすると、詳細ページが表示されます。
展示資料には、創作の裏側だけでなく、教師時代や「読者との交流を大切にしたい」という気持ちも含まれていました。創作ノートのページ数から苦労の度合いがわかるという、作家ならではのユニークな視点も見どころのひとつ。展示会とあわせて、トークショーでのリアルな声にも期待が高まります。

最終回となる第3回では、展示会を訪れる子どもたちや、かつての読者に向けたメッセージを中心に、読書の楽しさや物語と再会する喜びについて語っていただきます。

「トークショー・夜の部」ライブ配信&アーカイブ配信が決定! 「お便り」も募集中!!

開催期間中の8月2日(土)に開催される、はやみね校長が登壇するトークショーイベントの「夜の部」のライブ配信&アーカイブ配信が決定しました!

チケットの抽選に外れてしまった方や遠方で参加が叶わない方も、赤い夢学園の同級生や、はやみね校長と楽しい時間を過ごすチャンスです!! 当日ライブ視聴ができない方もアーカイブ配信をご覧いただくことができます!

また、トークショーイベント「夜の部」では、赤い夢学園の生徒のみなさまからの「お便り」を募集しています。

はやみね校長の作品について聞きたいことや、はやみね校長自身についての質問、さらに赤い夢学園の職員に聞いて欲しいお悩み、最近思っていることなど、ラジオ番組にお便りを出す感覚でご意見をお寄せください。
※この募集は赤い夢学園有料会員限定です。
※応募フォームにアクセスするためには、赤い夢学園へのログインが必要です。赤い夢学園にご登録のメールアドレスとパスワードをご用意ください。

はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~〔開催概要〕

はやみねかおる先生の作家デビュー36周年&公式ファンクラブ「赤い夢学園」開校1周年を記念して、展示会&トークショーイベントが開催されます。

イベントPVは、Mixalive TOKYOの公式X(@Mixalive_TOKYO)をチェック!
展示会
【会期】2025年8月1日(金)~8月11日(月・祝)
【会場】Mixalive TOKYO 4F Studio Mixa
【開催時間】
平日 12:00~20:00 
土日祝 11:00~19:00
※最終入場は閉場時間の30分前

トークショー
【日時】 2025年8月2日(土)
【会場】 Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa
【登壇者】はやみねかおる、他(後日発表)
【開催時間】 
昼の部 開場12:45 開演13:30
夜の部 開場16:15 開演17:00
※夜の部はファンクラブ会員限定イベントとなります。

【アクセス】
Mixalive TOKYO
東京都豊島区東池袋1-14-3
JR(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)
東京メトロ(丸ノ内線・有楽町線・副都心線)
西武池袋線/東武東上線
「池袋駅」東口方面 35番出口より徒歩約4分
※お客様専用の駐車場はございません。
お車でご来館のお客様は近隣の有料駐車場をご利用ください。

【イベント公式X】 https://x.com/Mixalive_TOKYO
※詳細は、Mixalive TOKYO公式Xにて、随時発表します。

【注意事項】イベントに関する注意事項はこちら
展示会チケット:発売中

親子で楽しめる「ペアチケット」や特製グッズと引き換えられる「グッズ引換券」の販売を開始します。
※8月1日(金)~3日(日)は日時指定制となります。
※先着販売になります。

特製グッズは、夢水清志郎、クイーン、ジョーカー、RD、そして創也と内人のSDキャラクターが散りばめられたデザインの『アクリルフォトフレーム』です。お気に入りの写真やポストカードを飾って、お楽しみください♪
【はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~】特製グッズ『アクリルフォトフレーム』。

※グッズは会場でのお渡しになります。
※不良品の対応は当日のみ可能です。不良品以外の交換はできませんので、必ずその場でご確認をお願いします。
※無料入場の方もグッズ引換券のみでは引き換えできません。(グッズの引き換えには入場券が必要です)
※グッズ引換券は数量限定となります。上限に達し次第予告なく販売を終了する場合がございます。

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