
【5/22はコナン・ドイルの誕生日】世界中で大人気! 名探偵ホームズシリーズを全巻ご紹介
【名探偵ホームズ豆ちしきも紹介】青い鳥文庫で元祖名探偵シャーロック・ホームズを読もう!前編
2025.05.22

5月22日は名作家コナン・ドイルの誕生日!!
アーサー・コナン・ドイルは19世紀末から20世紀にかけて大活躍したイギリスの作家です。彼の生み出した探偵シリーズ、シャーロック・ホームズシリーズは誰もが知る超名作。天才的な観察眼と、鋭い推理力を持つホームズが、相棒のワトソン博士とともに、警察でも解けない数々の難事件を解決していきます。
ハラハラドキドキの展開と、あっとおどろく結末に、誕生から1世紀以上もたついまでも、世界中で「シャーロキアン」と呼ばれるファンを生み出しています。
青い鳥文庫では、そんなホームズの活躍する事件、全60話をすべて収録! 今回はそんな名探偵ホームズシリーズの本前半8冊を、ホームズの世界にもっと入り込める豆ちしきと一緒にご紹介します!
目次
『名探偵ホームズ 赤毛組合』

今回は、赤毛の男性ばかりを会員として募集する団体から事件が起こる『赤毛組合』ほか『変身』『青いガーネット』『銀星号事件』計4編の短編集。ロンドンを舞台に、不思議と謎にみちた世界の幕が、いま開きます!
名探偵ホームズ豆ちしき
ドイルはもともと、ワトソンと同じ医者をしていました。ところが、患者がほとんど来ないので、暇を持て余したのと、お金が入らないことから、内職として短編を書き始めたのでした。1作目は「緋色の研究」でしたが、当時は、最初全く人気が出なかったそうです。
『名探偵ホームズ バスカビル家の犬』

身も心も凍りつくおぞましい伝説とは!? 化け物の牙がホームズとワトソンを狙う。
不気味な底なし沼がある荒れ地と岩山が広がるイングランド西部のデボン州ダートムア地方に、ぽつんと建つバスカビル家の館。犬の化け物による呪いがあるというその家で、チャールズ・バスカビル卿が謎の変死を遂げた。相続人ヘンリーには、死を予言する警告文も舞い込んだ。
ホームズがワトソンとともに恐るべき事件へと立ち向かう傑作長編小説。
名探偵ホームズ豆ちしき
この作品は、ホームズ物語のなかでも最も有名で、最も人気のある作品と言われています。
『バスカビル家の犬』の執筆、発表から100年、単行本出版100年を記念して、2001年と2002年には世界各地でイベントが開かれました。例えばイギリスでは、2001年に物語の舞台、ダームトアで合宿イベントが開かれました。ゆかりの地を巡ったり、研究発表をしたり、寸劇やパーティーをしたり。シャーロキアンにはたまらないイベントだったことでしょう。
『名探偵ホームズ まだらのひも』

真夜中に、口ぶえとともに引き起こされる謎の殺人、手ごわい犯罪者がホームズとワトソンに迫る。
ロイロット家のふたごの姉ジュリアが不審な死を遂げた。手がかりは、妹ヘレンのうでにだかれて最期にのこした「まだらのひも」ということば。しかし彼女が亡くなったとき部屋は完全な密室だった。ホームズが調べていくうちに、おぞましい事実が浮かび上がる……。表題作ほか、『技師の親指』『緑柱石の宝冠』『海軍条約文書』の短編4編。
名探偵ホームズ豆ちしき
「海軍条約文書」の事件が起きたのは、三国同盟に対抗するため、三国協商という条約が結ばれる前でした(三国同盟、三国協商ってなに?という方は、第一次世界大戦について調べてみてね)。そんなときに、敵対しつつあるはずのイギリスとイタリアの間で、秘密条約が結ばれていたら……?
この秘密条約は歴史には残っていませんが、もし実在していたら世界史は大きく変わっていたに違いありません。
『名探偵ホームズ 消えた花むこ』

結婚式当日に花むこが突然消えた! 名コンビ、ホームズとワトソンが驚くべき真相に迫る!
結婚式の当日に教会へ向かう馬車から消えてしまった花むこを、シャーロック・ホームズがあざやかにさがし出す表題作『消えた花むこ』ほか、『ボスコム谷のなぞ』『マスグレーブ家の儀式(ぎしき)』と、ホームズがその能力を認め、唯一尊敬する女性が登場する注目作『ボヘミア王のスキャンダル』の4編を収録した傑作短編集!
名探偵ホームズ豆ちしき
当時、雑誌「ストランド」に載せられていたホームズものの短編。イギリスのみならず、アメリカでも人気が出て、飛ぶように売れました。しかし、ドイルは60作品も書くつもりなど最初はありませんでした。途中で、続きを書いてほしいと頼む出版社をあきらめさせようと、原稿料を2倍にする要求を2度もしました。しかしすんなりOKされてしまい、仕方なく続きを書くことに。こうしてシャーロック・ホームズシリーズは60作品にも及んだのです。
『名探偵ホームズ 緋色の研究』

血の色にいろどられた連続殺人に挑むホームズ、ワトソンとの名コンビ誕生記念碑的作品!
怪我と病気によって戦地からもどってきたワトソンが、下宿さがしをしていたときに出会った不思議な男。何の研究をしているのやら、実験室にこもりきりだというその風変わりな男こそ、シャーロック・ホームズだった。すぐに意気投合したふたりは、同じ屋根の下に暮らすことに。そして、ベーカー街221番地Bに住む彼らの前に、ロンドン警視庁から事件が持ちこまれる!
名探偵ホームズ豆ちしき
ホームズとワトソンの出会いの場所は、聖バーソロミュー病院の実験室。「バーツ」という通称で呼ばれるこの病院は、ロンドンでもっとも古い、名門の病院です。じつは、この病院のなかには「ホームズの部屋」と呼ばれる一室があり、その壁にホームズとワトソンの出会いを記念したプレートが貼られています。
『名探偵ホームズ 四つの署名』

危険が次々とふりかかるホームズと美しい女性と恋に落ちるワトソン 名コンビに転機が!?
ある日突然、メアリ・モースタンのもとへ、送り主不明で届けられた光り輝く大粒の真珠。それ以来、毎年同じ日に同じようなものが届くようになった。そして今回は、時間と場所を指定してメアリを呼び出す手紙が同封されていたという。相談を受けて一緒にいくことになったホームズとワトソンを待ち受けていたのは、おぞましい死体と、危険極まりない人物との戦いだった……!
名探偵ホームズ豆ちしき
ホームズは、作中で退屈をまぎらわそうと、コカインを注射しています。あれ? でも、コカインって、麻薬ですよね。実は、「四つの署名」が発表された当時のイギリスでは、コカインも、さらに恐ろしいアヘンやヒ素も、食料品店や薬局で歯磨き粉を買うのと同じくらい、簡単に買えたのです。
『名探偵ホームズ ぶな屋敷のなぞ』

何気ない日常に、事件の鍵は隠されている! 名探偵シャーロック・ホームズとともになぞ解きの醍醐味を味わえる傑作短編集。
ホームズのもとへやってきた依頼人バイオレットは、家庭教師紹介所で出会ったルーカッスルという人物から、通常よりはるかに高い給料で、息子の家庭教師をしてほしいと頼まれる。何となく不安を感じながらも、ルーカッスル家を訪れた彼女は、次々と不思議な注文をつけられるのだった……。
表題作『ぶな屋敷のなぞ』の他、『独身の貴族』『オレンジの種五つ』『黄色い顔』を含む短編集。
名探偵ホームズ豆ちしき
この本に収録された4つのお話は、全てアメリカとかかわりがあります。ホームズ物語に出てくる国の数を数えると、事件と深いかかわりをもつものから、土地の名前だけ登場するものまで、30ヵ国以上はあるのです。日本の正倉院の話題もあって、当時のイギリスと日本との関係がうかがえます。
『名探偵ホームズ 最後の事件』

正義のヒーロー・ホームズVS.悪の帝王モリアーティ教授
名探偵として世界的にその名を知られるシャーロック・ホームズをして「犯罪史上最大の悪党」と言わしめたのが、モリアーティ教授だ。その魔の手を社会から切り離したいと望むホームズをあざ笑うかのように、何と自分からぬけぬけと姿を現してきた! 不気味なまでに自信をみなぎらせて挑みかかってくる悪魔との、命をかけた戦いの幕が開く。
正義と悪が火花を散らすミステリーの傑作選。表題作をはじめ、『ふしぎな入院患者』『ギリシャ語通訳事件』『ボール箱の恐怖』を収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
最初の12作を書き終わったとき、ドイルは、ホームズに死んでもらおうと考えていました。なぜなら、もともとは歴史小説を書きたいと思っていたし、筋立てやトリックづくりに手間がかかるホームズものに手こずっていたからでした。ホームズを死なせてしまったことで、読者からたくさんの抗議の手紙が届いたといいます。しかしこの本は最終巻ではありません。どうなるのでしょうか?
ちなみに、記事の中で紹介している名探偵ホームズ豆ちしきは、本のうしろに毎回翻訳家の日暮まさみちさんが書いてくださった「解説」のほんの一部です。ぜひ作品を読んでチェックしてみて!
きみも名探偵ホームズシリーズを読んで名探偵の推理に酔いしれよう!