ゴジラの人形劇「ゴジばん」がかわいくて大人気! キンゴジとモスゴジのあの名シーンも再現!

話題沸騰の人形劇「ゴジばん」の制作者にインタビュー!【前編】

テレビマガジン編集部

「ゴジばん」の魅力の秘密に迫る!

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キンゴジの登場シーンの撮影現場
ゴジゴジ島に暮らすゴジラ3兄弟と、仲間の怪獣たちが繰り広げる、ゆかいで楽しい人形劇、それが「ゴジばん」。

キュートな怪獣たちと、どこか懐かしさを感じさせる、ゆる~いお話に、はまるファンも急増中! 694万回視聴を記録した回も!

人形劇団『アトリエこがねむし』の主宰であり、「ゴジばん」制作者の小林英幸さんにお話を伺ってきました。

多くの人の心を摑んでいる、「ゴジばん」の不思議な魅力に迫ります!

「ゴジばん」誕生秘話

──ゴジラの人形劇を始められた経緯を教えてください。

小林さん:1993年に「ウルトラマンフェスティバル」というイベントで、「ウルトラP」という人形劇をやっていまして、主催者がTBSだったんですが、そのプロデューサーさんが「ゴジラ博」も兼任されていたんですね。

どちらのイベントも成功したので、翌年にヒーロー・フェスティバルというのをやりまして、これは、ウルトラマンやゴジラだけでなく、戦隊や仮面ライダーなども一堂に会する夢のようなイベントでした。

そのときに、ウルトラ怪獣やガメラといっしょにはじめてゴジラの人形を作らせていただきました。

それが、今から28年前のことですね。

その関係もあって、ゴジラの「特撮王国」というイベントを担当されていた方と知り合ったのですが、その方が東宝さんに出向で行かれて、映画『ゴジラファイナルウォーズ』(2004年)のときに、「劇ゴジ」という名称で、東宝怪獣の人形劇をデパートやショッピングセンター、児童館で公演させていただきました。

それが、ゴジラシリーズ単体でのはじめての人形劇です。

それから、ゴジラとはしばらくご縁がなくて、人形はずっとつくっていなかったんですが、2019年に、東宝さんで、「GEMSTONE」という、ゴジラをテーマにした人形劇のオーディションがあったんです。

「ここでやらねば、もうゴジラをやらせてもらうきっかけはないぞ!」ということで気合を入れて応募したんです。

とはいえ、そのオーディションを知ったときには締め切りまで2ヵ月くらいしかなく、昼は人形劇の公演をやって、夜はパペットづくりや台本を書いたりという不眠不休の生活を2ヵ月間ずっと続けました。

おかげさまで、そのオーディションで受賞しまして、4月に東宝さんにご挨拶に行ったら、すぐに始めようということになり……。(笑)

当時は、「ウルトラP」もやっていましたので、同時並行でつくることになって大変でしたね。

なんとか、その年の夏から配信がはじまって、今年で5周年になります。

本数も、だいたい100本近くはつくったんじゃないでしょうか。

いまは、月に、2本ぐらいずつつくっています。

ただ、締め切りを過ぎてしまうこともあって、東宝さんにはいつもご迷惑をおかけしています。

本当に、すみません。
セットの氷山の下の海面は、実際の映画と同じく、寒天を加工して再現されていました。
──「ゴジばん」とは、どういう意味なんでしょう。名前の由来を教えていただけますか?

小林さん:これって実は、ファンの方でも知らない方もいるかもしれませんね。

ゴジラくんが、「バーン」と活躍するってことで、「ゴジばん」とつけたんです。

まあ、ゴジラの番組で、「ゴジばん」と思ってもらってもいいのですが……。(苦笑)
──わたしも、てっきりゴジラの番組だから「ゴジばん」だと思っていました。ところで、撮影は、おもにこちらのマンションのスタジオで行われているのですか?

小林さん:そうですね。

ちいさなパペット単体の撮影は、ここでやっていますね。

あと、着ぐるみなんかを使う大掛かりな撮影の場合は、別のスタジオを借りて撮影しています。

まあでも、大半はこの作業場での撮影が多いですよ。

以前は、お手伝いの方を数人呼んで、わたしが撮影していたのですが、コロナ禍で集まることが難しくなり、今は、自分で操演し、自分で撮影することがほとんどですね。
作業場の片隅に、所狭しと置かれたパペットたち
──ひとりで撮影や操演されるのは大変ではないですか?

小林さん:それが、やってみると、大変である反面、良いこともあって。(笑)

ひとりで全部やっていると、気に入らない場合は何度も撮りなおしができるのがいいですね。

あとで、こういうカットがほしいとなった場合に追加することもできますし。
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