作:はやみね かおる 絵:杉作
校長からひとこと
デビュー作です。講談社児童文学新人賞に送った原稿では、第一話に『少年マガジン』と『少年サンデー』を立ち読みしている子どもを出し、西沢のおじさんには『少年ジャンプ』を読ませました。どう変わったかは各自で確認してください。『サランラップ』という言葉も使っちゃいけないと教えてもらいました。プロには、いろいろ制約があるんだなと学びました。あと、『怪盗道化師』には、続編『道化師の冒険』があります。題名通り、大冒険活劇です。夢水清志郎も出てきます。そのうち赤い夢学園の図書室に入ると思いますので、よければ読んでください。
西沢書店のおじさんは、平凡な毎日に退屈して、ある日、みんなに笑顔をあたえる怪盗になろうと決心しました。その名は怪盗道化師。そしてぬすんだのは、いじめ・悪い運動神経・ビルの影etc.……。そんなものぬすめるはずないと思うでしょ。けれど、怪盗道化師に不可能はない!怪盗ルパンにあこがれたおじさんと老犬ゴロのゆかいな物語。はやみねかおるのデビュー作、ついに登場! 読者の熱い復刊コールにこたえて はやみねかおるの幻のデビュー作!あの怪盗道化師(ピエロ)が帰ってきた! 「怪盗道化師参上 なんでもぬすみます。ただし―― ・世の中にとって値打ちのないもの ・持っている人にとって値打ちのないもの ・それをぬすむことによって、みんなが笑顔になれるもの れんらく先は西沢書店まで」
試し読み
発売日 | 2002/04/15 |
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価格 | 定価:円(本体620円) |
ISBN-13 | 9784061485822 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 272 |
カギコ @BMTEg
カギコ @BMTEg
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るたくさん笑ったり泣いたりしながら読みました。社会人になってから読み返したのは初めてで、子どもの時読んだ感想と少し変わっている気がしました。はたらく大人側の気持ちなので、特に建設会社の社長さんにグッときました。億単位に臆さないのもカッコいいし、こっそり菊を用意していたのもカッコいいです。 また、記憶していたよりファンタジー要素がたくさん入っていて驚きました。スノーマンや月が尋ねてくるのが素敵です。風に誕生日ケーキのろうそくを消してもらうことで“雲を盗む”というやわらかい発想も好きで、どんでの町の不思議な空気感が心地良いです。 はやみね先生お得意の山の良さや、サーカスの良さ、日本の四季の楽しみ方の話がたくさんあって嬉しくなりました。はやみね作品を読んで育ったので、私もそれらが大好きです。 最後の展開を覚えていなかったので、読んだ時びっくりしました。どこかの町のやさしい怪盗の話かと思って読んでいたら、急に私のところにも怪盗道化師が現れてくれたかのようでした!心がじんわりとあたたかくなりました。本当に大好きなお話です。課題図書として読み返す機会をくださり、ありがとうございます。
さなこ @lmvlT
さなこ @lmvlT
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る最終話を盗むという展開がとっても粋で印象に残っている、 手元に持っていたいと思い購入した本の一冊です。 未公開の続編が読めるとのことで 改めて読み返しました。 全編 短いけれど、短いからこそ 心あたたまるお話でした。
百田伶 @Y7mFa
百田伶 @Y7mFa
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る子どもの頃から何度も読んでいますが、読み終わるたびに新しい発見、感想があります。 西沢のおじさんとゴロを始めとした、どんでの町の人たちのあたたかさがいっぱいに詰まっているこの作品が本当に大好きです。 具体的な感想は伏せますが、今回は特に5話と12話が心に残りました。 定期的に読み返したいと思える大切な作品です。
檸檬 @L4wNq
檸檬 @L4wNq
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る久しぶりに読ませていただき、とても懐かしい気持ちになりました。今読み返しても、登場人物たちだけでなく、読者に対する、はやみね先生の温かい眼差しを感じられるような、心温まる素敵な作品です。また、はやみね先生らしいトリックとユーモアも散りばめられており、読んでいてとってもワクワクします。初めて読んだ当時、最終話に大きな衝撃を受けたのを覚えています。紙の書籍でずっと手元に持っておけたらな...と思う一作です。
うづきあかり @4Wa9Z
うづきあかり @4Wa9Z
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る子供の頃に読んで以来、久しぶりに読みましたが、やっぱりとても素敵な作品だなと思いました。どの話も優しい話ばかりで、ほっこりしました。子供の頃に読んで、とくにお気に入りだった春夏秋冬の話しは、今でもたまに、ふとそんな話があったなと思い出すくらいには大好きな話です。今回、改めて読み返してもやっぱり大好きな話でした。