作:はやみね かおる 絵:田中 六大
校長からひとこと
『おはなし12か月』という、“1年生の子が自分で読める”というコンセプトのシリーズで書かせてもらったものです。こういうのを書くと、低学年を担任していたときのことを思い出しますね。四字熟語は通用しないとか、もっとわかりやすい言葉はないかとか、子どもたちに発する言葉を毎日毎日考えていました(そういう意味で、高学年を担任したときは楽でしたね。絵を描いてくださったのは、田中六大先生。とても温かい絵です。そして、最初の見開きページと最後の見開きページを、ぜひ見比べてください。ぼくが書きたかった登場人物の成長を、田中六大先生が見事に表現されてます。(発行日2013/02/25)
新学期をテーマにした「春と、ドキドキ」。 主人公は、3年生の新学期を迎えたタケシ。平凡で、なにごとにも自信の持てないタケシは、天才の妹、春が作ってくれた「タイムマシン」で、1年生の新学期にタイムスリップして、自信を取り戻します。と思ったのも束の間……。 12人の豪華執筆陣による、1年12か月、各月の行事や季節感をテーマにした創作童話シリーズ「おはなし12か月」の第1弾。 ●シリーズ「おはなし12か月」の特色 ・直木賞、野間児童文芸賞等、多数の受賞作家や、「青い鳥文庫」のベストセラー作家をそろえた当代最高の執筆陣。 ・高畠純氏、田中六大氏ほか、イラスト陣も豪華。すべての見開きにイラストが入ります。 ・物語を味わいながら、日本の豊かな季節感に親しむことができ、その季節や行事に愛着がわきます。 ・A5判、80ページ。朝読にもぴったりのボリュームです。 ・巻末に収録した知識のページで、行事の背景も学べます。
試し読み
発売日 | 2013/03/01 |
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価格 | 定価:円(本体1000円) |
ISBN-13 | 9784061957404 |
判型 | A5 |
ページ数 | 80 |
サザンカ @6V0AN
サザンカ @6V0AN
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る子どもが読む本だと思って油断すると結構今の自分に当てはまることが多いこともあると改めて気付かされました。特にタケシくんの「自信」というものがどこからくるかわからないという言葉は本当にその通りで大人になってからも度々わからなくなります。 また、妹の春ちゃんとのやりとりやタケシくんの心情を読んでいてとても共感しました。私にも妹がいて自分より頭がよくて自分が情けなくなることも多いです。その点タケシくんは、自分の春ちゃんへの気持ちを受け入れその上で勉強を教えてもらうことができたのはすごいと思います。年下に対していやすごい人をすごいと認め助けを求められる人は少ないと思います。それにタケシくんが春ちゃんを助けたのは、誰の力でもなくタケシくんの力であり強さだと思います。その心と行動こそ春ちゃんの気持ちを動かすことに繋がったのだと思います。 自分のプライドが邪魔をして動けなくこともありますが、相手をちゃんと見て認め受け入れること、相手への思いから背を向けないことの大切さをこのお話から学びました。
美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る春、心機一転頑張ろう!新しい自分に!と思いながらも変われないまま…。プライドだってあるし、変わることって勇気がいる。誰しも共感できることなんじゃないかと思いました。そこから一歩踏み出す、自信を持つためのきっかけを妹が模索し、タケシくんは妹を守るために行動ができる、そして妹の優しさに気付くお互いの思いやりが素敵です。自信を持つきっかけは意外と些細なことだったり、自分のことを大切に思ってくれる友達や頼れる家族がいることだったりする。挿絵の変化にもグッときました。 学生時代、友達との手紙交換で他の人に読まれたくない話は春語使ってました😁
もんど @ljdqH
もんど @ljdqH
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る4月から高校生生になります。じしんをもつきっかけなんてないけれど、周りには優しい人がいますよね。タケシみたいに胸を張れるように頑張っていきたいと思います。素敵なお話をありがとうございました。
かなごん @0ii6D
かなごん @0ii6D
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る小学校が舞台でしたが、今年度から高校生になる自分にも自信をつけてくれる作品でした。どうしても、不安なことや嫌なことでいっぱいになってしまう時はあるけれど、そんな時は春ちゃんのような自分のことを大切に思ってくれている人と過ごす時間を大切にしていこう、と思えました。
カエ @eS16M
カエ @eS16M
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る小学校に上がる小さなお子様におすすめしたい本。 タケシは本当に妹思いの優しいお兄ちゃんで春ちゃんがタケシのためにしたことをあえて知らないふりをしたりして思いやりがあって、春ちゃんはお兄ちゃんのために天才的な頭脳を精一杯使ってお兄ちゃんに自信をつけようとして素敵な兄弟愛で憧れてしまいます!!