私がクイーンに盗んでほしかったのは、戦争です。ですがクイーンはそれでは収まらない。今は、もっと大きな存在と対峙する、それこそ神も運命も全部吹き飛ばせるぐらいの規格外のキャラクターになってほしいと思っています。
他人が決めた選択ではなく、あくまでも自分がすべて選びとっていく。例えそれが神によって選ばされているかもしれなくても、すべてを吹き飛ばせるぐらいのキャラクターとして、最後までかっこよく書きたいなと思っています。
──それは楽しみです! これまでクイーンは、直近の『陽炎村クロニクル』では、遂にクイーンの幼少期と養父母、そして夢水清志郎との縁が明らかになりました。さらに皇帝の謎がひとつ明らかになり、クイーンが次になにをするのかという目的も見えてきました。読み手としては、広げた風呂敷をたたみ始めたのかなと感じたのですが、「怪盗クイーン」の物語は全体のどの程度まで書いたのでしょうか?
計算してみたら、おおよそ82%でした。ブレ幅がありますが、うまくいっていれば86%まで終わっています。でも失敗して直しが入るとマイナス16%になるので、現在地は「66%」でしょうか。
あくまで現時点であって、次の「日本編」でどれだけ数字が狂うのかは、これから書くので私自身もわかりません。神のみそ汁です。ですが私が以前引退を宣言した65歳まであと2年なので、2年で終わらせないといけません(笑)。
『ヴェネチア・カーニヴァル』の注目キャラクターを教えてくれるはやみねさん。 撮影:日下部真紀
──最後に、『ヴェネチア・カーニヴァル』の楽しみ方を教えてください。
『ヴェネチア・カーニヴァル』のカバーイラストに、皇帝といっしょにいる女の子がいます。実は新キャラクターではなく、これまでに登場しています。いったい誰なのか、いろいろ考えてみてください。
また「0(ゼロ)」や「無限」などややこしいことを書きましたが、作者もよくわかっていないので、フィーリングで楽しんでください(笑)。
そして次の「日本編」の後にもう1つのシリーズを書いて、クイーンの物語は終わる予定です。最後までクイーンをよろしくお願いします。
\青い鳥文庫の新デザインで登場/
『怪盗クイーン ヴェネチア・カーニヴァル』(作:はやみね かおる 絵:K2商会)
『怪盗クイーン ヴェネチア・カーニヴァル』(作:はやみね かおる 絵:K2商会)