豪華客船を舞台に繰り広げられる怪盗活劇!
原則毎月一冊、はやみね校長が自分の作品の中からセレクトしてお届けする「課題図書」。赤い夢学園の有料会員は一冊丸ごと無料で閲覧することができます。2025年5月の課題図書は、劇場アニメ最新作の原作『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』です。
〈5月の課題図書〉『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』を5月1日正午から公開します。
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たまには休暇がほしいと、わがままを言うクイーンに、サッチモ社社長サッチモ・ウイルソンから、豪華客船ロイヤルサッチモ号による、12日間カリブ海クルージング、に招待したいという申し出があった。 サッチモは10年前の因縁から、クイーンに恨みを抱いている。今回の招待も、その恨みを晴らすチャンスをねらってのこと。それは百も承知で、クイーンは招待を受けることにした。伯爵夫人になりすまして……。
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「怪盗クイーン」シリーズの2作目にあたる本作は、世界を股にかけて活躍するクイーンの強さ、そして過去が垣間見える読み応えのある物語です。
ロイヤルサッチモ号で披露される宝石「セント・オルロフ・サファイア」を狙う、怪盗クイーンの偽物。クイーンを逮捕すべく乗りこんだ、探偵卿ジオットと、その見習い冥美。そして、かつてクイーンの手で壊滅させられた恨みを晴らすべく、クイーンを待ち構える暗殺集団「初楼(ういろう)」のメンバーたち。
それぞれの思惑が交差する中、いったいクイーンはどんな方法で「セント・オルロフ・サファイア」を盗み出すのか!? そして肝心の「休暇(バカンス)」を満喫できるのか!? 最後まで結末が予測できない展開に、ページをめくる手が止まらないでしょう。
また、トルバドゥールの一室で交わされる、クイーンとジョーカー、そしてRDの漫才のような日常会話には、3人の関係性と絆を感じられる「含み」があります。「クイーンやジョーカーは、いったいどんな過去を経験しているんだろう」と、この後のシリーズ作品への期待がふくらむ一作。
2025年5月23日(金)に公開を控えた、劇場アニメ作新作『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』の予習として読むのもヨシ、逆に劇場アニメを楽しんでから、より深く物語を味わうために読んでもヨシ! 「昔読んだ!」という場合でも、時を経てから改めて読み直すと、また違った発見があるかもしれません。
『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』の公開終了は2025年6月30日です。読んだ方は、ぜひ感想をコメント欄に書いてくださいね。
4月の課題図書『4月のおはなし ドキドキ新学期』も引き続き読むことができます。こちらは5月31日までの公開となりますのでお見逃しなく!
※『怪盗クイーンの優雅な休暇』は2025年5月1日正午より公開されます。公開終了は2025年6月30日です。
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▼▼『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』の紹介▼▼
2003年4月の発売当時、「青い鳥文庫最厚で、今後これ以上厚いものは出ないだろう」と言われたという、総ページ数446ページという長編作品。
一作目の『怪盗クイーンはサーカスがお好き』は日本が舞台でしたが、クイーンの活躍は日本だけに留まらず、世界各国に及ぶことを知らしめました。クイーンがこだわる「怪盗の美学」も、この作品を読めば理解できますよ。