『怪盗クイーンの優雅な休暇』プロデューサーが語る「はやみねかおる作品」アニメ化までの道のり

『怪盗クイーンの優雅な休暇』プロデューサーが語る「はやみねかおる作品」アニメ化までの道のり

©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
展示会のチケットが発売中の「はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~」を記念して、劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』のプロデューサー・山本京佳さんのインタビューをお届けする企画、第2回です。

今回は、山本さんが児童書から離れていた時期を経て「怪盗クイーン」シリーズを再び手に取ったきっかけや、アニメのプロデューサーを志した経緯、そしてアニメ化企画が動き出すまでの舞台裏について語っていただきました。

「はやみねかおる作品」で遊んだ思い出

──友達と「はやみねかおる作品」の感想を話し合ったりしたこともありましたか?

山本さん もちろんです。自由帳に「怪盗クイーン」の飛行船トルバドゥールの見取り図を描いたり、「都会のトム&ソーヤ」を題材に迷路を作ったりしてました。お恥ずかしながら、授業中に友達と自由帳を回して、書き足しながら遊んでいました。

──様子が目に浮かびます。

山本さん どうしても続きが読みたくて、机の下の棚に本を開いたまま差し込んでおいて、先生が黒板を向いているすきに読んだりも(笑)。

──読書はお好きだったんですか。

山本さん ひとりっ子で両親が共働きだったので、帰宅後の夕食までの時間はマンガや学校の図書室で借りてきた本を読んで過ごしていましたね。読書習慣が自然と身につきました。

「怪盗クイーン」を思い出したきっかけは映画『若おかみは小学生!』

──はやみねかおる先生の作品はずっと読み続けていたのですか。

山本さん 中学生になってからは進学した学校の影響もあって、児童書からは離れていきました。また触れるようになったきっかけは映画『若おかみは小学生!』で、映画を見てボロ泣きして帰ったんです。それで青い鳥文庫が懐かしくなり、真っ先に思い出したのが「怪盗クイーン」でした。
「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズの登場人物。©はやみねかおる・村田四郎/講談社
映画やTVアニメ化もされた人気作『若おかみは小学生! 花の湯温泉ストーリー』。現在、PART20まで続いているほか、短編集3冊や映画ノベライズも出ている。 作:令丈ヒロ子、絵:亜沙美/講談社
──それまではすっかり……。

山本さん 完全に忘れていたわけではないけど、記憶の奥にしまっていた感じです。私が離れていた間も先生はずっと作品を出し続けていたんですよね。とても驚いて、映画の帰り道で電子書籍を購入しました。

若さと熱意で実現した「怪盗クイーン」アニメ化企画

──ところで、アニメのプロデューサーを志したきっかけは?

山本さん 大学生までは特に夢がなくて。ただ、縁があって講談社でアルバイトをすることになり、そのときにアニメのプロデューサーという仕事を間近で見たんです。「めちゃくちゃかっこいいな! やりたい!」と思うようになったんです。

──それは意外でした。

山本さん ポニーキャニオン入社後の社内研修のときに、「企画を考える」という課題がありました。そのときに初めて「怪盗クイーン」のアニメ化企画書を作ったんです。右も左もわからないなか、熱意だけで書きました! これで認められたから、アニメ制作の部署に配属してもらえたのかもしれないですね。

──プロデューサーになって、いよいよ「怪盗クイーン」のアニメ化企画を立てたんですね。

山本さん 企画を通すのは大変でした……。じつは、はやみね先生の認知度って30代以下に偏っているみたいなんです。半年ほど、何度も社内でプレゼンを繰り返して、最後は若さと熱意に懸けてもらった感じです。
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
読者としての記憶と、プロデューサーとしての挑戦が重なり、「怪盗クイーン」のアニメ化は動き出しました。そこにあったのは、膨大な努力と情熱だったのです。

最終回となる第3回では、映画「怪盗クイーンの優雅な休暇」の制作舞台裏や、「はやみねかおる展」への期待を伺います。

劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』

山本さんがプロデュースした劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』。原作は「怪盗クイーン」シリーズ2作目『怪盗クイーンの優雅な休暇』です。
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
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はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~〔開催概要〕

はやみねかおる先生の作家デビュー36周年&公式ファンクラブ「赤い夢学園」開校1周年を記念して、展示会&トークショーイベントが開催されます。

イベントPVは、Mixalive TOKYOの公式X(@Mixalive_TOKYO)をチェック!
©はやみねかおる・村田四郎/講談社 ©はやみねかおる・K2商会/講談社 ©はやみねかおる・にしけいこ/講談社
©はやみねかおる・村田四郎/講談社 ©はやみねかおる・K2商会/講談社 ©はやみねかおる・にしけいこ/講談社
展示会
【会期】2025年8月1日(金)~8月11日(月・祝)
【会場】Mixalive TOKYO 4F Studio Mixa
【開催時間】
平日 12:00~20:00 
土日祝 11:00~19:00
※最終入場は閉場時間の30分前

トークショー
【日時】 2025年8月2日(土)
【会場】 Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa
【登壇者】はやみねかおる、他(後日発表)
【開催時間】 
昼の部 開場12:45 開演13:30
夜の部 開場16:15 開演17:00
※夜の部はファンクラブ会員限定イベントとなります。

【アクセス】
Mixalive TOKYO
東京都豊島区東池袋1-14-3
JR(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)
東京メトロ(丸ノ内線・有楽町線・副都心線)
西武池袋線/東武東上線
「池袋駅」東口方面 35番出口より徒歩約4分
※お客様専用の駐車場はございません。
お車でご来館のお客様は近隣の有料駐車場をご利用ください。

【イベント公式X】 https://x.com/Mixalive_TOKYO
※詳細は、Mixalive TOKYO公式Xにて、随時発表します。

【注意事項】イベントに関する注意事項はこちら
展示会チケット:6月28日正午から発売開始

親子で楽しめる「ペアチケット」や特製グッズと引き換えられる「グッズ引換券」の販売を開始します。
※8月1日(金)~3日(日)は日時指定制となります。
※先着販売になります。

小学生・中学生対象の「子どもチケット」は500円、「ペアチケット」は2300円。ご家族のみなさんで、展示会をたっぷりと楽しんでください。

特製グッズは、夢水清志郎、クイーン、ジョーカー、RD、そして創也と内人のSDキャラクターがちりばめられたデザインの『アクリルフォトフレーム』です。
【はやみねかおる展 ~赤い夢学園祭2025~】特製グッズ『アクリルフォトフレーム』。
8月2日(土)は、はやみねかおる先生が登壇するトークショーが行われます。【昼の部】【夜の部】ともに一般販売チケットは先着順となり、上限に達し次第、販売終了となりますので、ご了承ください。

【お問い合わせ先】

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