『映画名探偵プリキュア! 不思議な庭と2人の秘密』千賀光莉&鬼頭明里 初共演スペシャルインタビュー:葛藤を乗り越える「諦めない心」と「ダメダメ」な自分との向き合い方

『名探偵プリキュア!』映画公開記念! アフレコ裏話や役づくりなどにも迫るスペシャルインタビュー (2/4) 1ページ目に戻る

ライター:小川 聖子

──今回の映画は、子どもたちはもちろん、大人でも誰もが悩むような深みのあるテーマや内面描写がありますね。鬼頭さんが演じるかりんは、あんなたちが不思議な庭で出会う女の子。どのように役づくりをされていかれたのでしょうか?

鬼頭 台本を読んだときから「この子は観てくれるみんなが共感できる子だな」と感じていました。私自身も「分かるなあ」と思うところがたくさんあったので、役の気持ちに入り込むのはスムーズでした。

さらに現場でスタッフさんから「自分のことをダメだと思ってしまうけれど、周りには明るく振る舞って一生懸命頑張っている子なんです」とお聞きして、かりんのことがもっと好きになりました。健気でなんてかわいい子なんだろうって。

だからこそ、かりんの優しさや頑張り屋さんなところもしっかり声に乗せて届けたいと思って演じました。

──葛藤する繊細な気持ちを表現するうえで、大変だった部分はありましたか?

鬼頭 かりんはどこか大人びているというか、心の中でいろいろなことを深く考えている子です。でも見た目や立場はまだまだ子どもで、大人になりきれない部分も持っている。

そのバランスは意識しました。声のトーンとしてはしっかり子どもらしさを保ちつつも、胸の奥で抱えている複雑な思いの深さが出せたらいいなと思って表現しています。
鬼頭明里さん
鬼頭明里さん
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──あんなたちは、妖精の依頼人・レインから「かりんをダメダメから守ってほしい」と頼まれて、かりんに出会うことになりました。かりんとあんな、ふたりの関係が変わっていく様子もとても胸を打たれるところです。

千賀 そうですね。ただ、かりんちゃんは最初、突然元気よくあんなから話しかけられてびっくりしたと思うんです。

テレビシリーズを追ってくださっている方なら、あんなにもこれまでたくさん挫折があって、それを乗り越えてきた子だと知ってくれていると思うのですが、かりんちゃんからしたら「急に現れて、やたら元気に話しかけてくる人」ですよね。

ほかのプリキュアの3人も、「私たちが解決するよ!」と前向きでキラキラして見えただろうから、「私とは住む世界が違うんだろうな」と思っちゃったのかもしれないな、と。

だからこそ、最初は反発の言葉が出てしまったりして……それであんなもくじけそうになるのですが、周りのみんなに支えられて、「もう一度かりんちゃんに会いに行こう!」と立ち上がる。

落ち込んで、でも諦めずにもう一度向き合う……というこの流れがすごくリアルで、私自身も胸をギュッとつかまれながら演じていました。
千賀光莉さん
千賀光莉さん
──中学生くらいの年頃って、周りと比べて落ち込んだり、ちょっとした言葉に傷つきやすかったり、心がとても繊細な時期ですよね。

鬼頭 そうですね。私も昔から割と明るい性格ではあるのですが、それでも「なんだか上手くいかないな」とか「あの人が羨ましいな」と劣等感を持ってしまった経験はあります。

だから演じるときは当時のそんな気持ちも思い出しながら、「かりんから見たら、プリキュアのみんなは眩しすぎて、めまいがしちゃうくらい輝いて見えているんだろうな」という感覚を大切にしていました。
だいすきプリキュア! めいたんていプリキュア!&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3
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「ダメダメ」な気持ちと、どう付き合っていく?

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