
【5/22はコナン・ドイルの誕生日】名探偵ホームズ、奇跡の生還から最終章まで一挙紹介!
【名探偵ホームズ豆ちしきも紹介】青い鳥文庫で元祖名探偵シャーロック・ホームズを読もう!後編
2025.05.23

5月22日は名作家コナン・ドイルの誕生日!!
アーサー・コナン・ドイルは19世紀末から20世紀にかけて大活躍したイギリスの作家です。彼の生み出した探偵シリーズ、シャーロック・ホームズシリーズは誰もが知る超名作。天才的な観察眼と、鋭い推理力を持つホームズが、相棒のワトソン博士とともに、警察でも解けない数々の難事件を解決していきます。
ハラハラドキドキの展開と、あっとおどろく結末に、誕生から1世紀以上もたついまでも、世界中で「シャーロキアン」と呼ばれるファンを生み出しています。
青い鳥文庫では、そんなホームズの活躍する事件、全60話をすべて収録! 今回はそんな名探偵ホームズシリーズの本の後半8冊を名探偵ホームズの世界にもっと入り込める豆ちしきと一緒にご紹介します!
目次
『名探偵ホームズ 恐怖の谷』

ホームズが、届いたばかりの暗号文を解読したところへ、ちょうどやってきたロンドン警視庁のマクドナルド警部は、その内容を見て驚きの声をあげた。内容が、まさにその朝起こったばかりの殺人事件を予告していたからである。17世紀に建てられた古い屋敷で発見された遺体の謎とは。宿敵モリアーティ教授が、またもや挑戦をしかけてくる傑作長編!
名探偵ホームズ豆ちしき
ホームズシリーズに出てくる場所に実在するモデルがあるのかはよく争点になりますが、今回のバールストン館はどうなのでしょう? 2つの仮説がありますが、どちらも完全に小説の中の館と同一ではありません。ドイルが何をモデルに創作をしていたのか、気になるところですね。詳しくは、本作の解説を読んでみてね!
『名探偵ホームズ 三年後の生還』

悪の化身モリアーティ教授の手から、ホームズが奇跡の生還を遂げるのか? 驚きと不思議が満載 ハラハラドキドキが止まらない! ミステリーの最高峰。
宿敵モリアーティ教授の魔の手にかかって、ライヘンバッハの滝で命を落としてしまったホームズ。が、3年もの時が経ったある日、親友をなくして失意のままに日々を送っていたワトソンの前に突然姿を現したのだった! なだれ落ちる激流の底から、一体どのようにして戻ってこられたのか!? 名探偵が奇跡の生還を遂げる、ファン待望の短編集。
『帰ってきたホームズ』『おどる人形』『消えた建築業者』『あやしい自転車乗り』の4編を収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
作中では、ホームズが「バリツ」という日本の格闘技を使ってたたかった、といういう場面がありますが、この「バリツ」とは何のことでしょう? ホームズの説明からすると、空手や合気道ではないようですが……。今も謎が広がっています。
『名探偵ホームズ 囚人船の秘密』

ホームズが探偵を一生の仕事にしようと決意する記念碑的作品集。
大学時代、ホームズには友人がひとりもいなかったが、ふとしたことから知り合ったトレバーと友情を深めて、休暇を一緒に過ごそうと実家に招待される。そこで出会ったトレバーの父親の過去を、持ち前の推理力でずばりと言い当ててしまったことで、探偵という職業を一生の仕事にしようと決心するのだった……。世界的な名探偵が誕生するきっかけとなった記念碑的作品集!
表題作ほか、『ライゲートの大地主』『株式仲買人(なかがいにん)』『背中の曲がった男』の4作を収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
本作品では、ホームズがまだ探偵を開業していない、大学時代の事件をワトソンに話して聞かせます。その当時はまだ「流刑」、つまり有罪となった囚人を海外の植民地に送り、きびしい労働をさせる刑が残っていました。イギリスにおける流刑は、エリザベス1世のころ、16世紀からはじまり、300年以上も続きました。
『名探偵ホームズ 六つのナポレオン像』

貴族社会から庶民まで英国のありとあらゆる難事件にシャーロック・ホームズが挑む。
ナポレオンの石膏像が何者かによって割られる事件が立て続けに起こった。レストレード警部から経緯を聞いたホームズは興味を抱くが、似たような事件が続いて発生する。しかも今度は犠牲者のいる殺人事件だった! そして捜査へと乗り出したホームズとワトソンの前に、思わぬ犯罪の真相があらわれはじめる……。ユニークな事件が鮮やかに解決される傑作集!
表題作ほか、『ゆすりの王さま』『プライアリ学校誘拐事件』『ブラック・ピーター船長の死』『三人の大学生』の5つを収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
本作の解説に詳しくのっていますが、ホームズが活躍した時代は1880~1890年代。つまり、ビクトリア女王の時代にあたります。女王からの直接の依頼はありませんでしたが、きっと彼女の耳にもホームズのうわさは届いていたはず? じつは、ホームズは、その功績により、貴族階級の位(爵位 しゃくい)をもらえるところでしたが、自分から辞退してしまいました。その話は、今後の巻に出てきます。
『名探偵ホームズ 悪魔の足』

ホームズの捜査で浮かび上がったのは、「悪魔の足」を操る意外な事件の構図だった!
表題作ほか、『盗まれた潜水艦設計図』『赤い輪団の秘密』『フランセス姫の失踪』『瀕死の探偵』『顔のない下宿人』の6作を収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
今回の第2話『盗まれた潜水艦設計図』で登場するホームズの兄、マイクロフト・ホームズ。『最後の事件』にも登場しますが、実は、マイクロフトは弟のシャーロックよりも優れた観察力と推理力を持っていたとか。ではなぜホームズのほうが有名な探偵になったのか? それは、めんどうくさがらずに、自らの体を動かして調査に出向いていたから、だそうです。
『名探偵ホームズ 金縁の鼻めがね』

果たして、犯人は誰なのか? ホームズは、死体の右手に握られていた金縁の鼻めがねに注目する……。ささいな事件の痕跡から真相を見事に解明する。
さすが名探偵!とうならされる一冊。
表題作のほか、『消えたラグビー選手』『アベイ荘園の秘密』『第二のしみの謎』『ウィステリア荘の悪魔』の5つを収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
ホームズは探偵を50歳前に引退したあと、養蜂(ミツバチを飼うこと)と探偵学の研究をしていました。なぜ引退後に養蜂をしたかについては、研究家たちがさまざまな説を出しています。シャーロキアンの中には、ホームズが今も生きていると主張する熱烈なファンがいますが、そのなかには、彼が養蜂で得たローヤル・ゼリーから不老不死の薬を作った、と大真面目に言う人もいるくらいです。
『名探偵ホームズ サセックスの吸血鬼』

表題作をはじめ、『三人のガリデブ氏』『這いまわる男』『ソア橋事件』『マザリンの宝石』『白い顔の兵士』計6編を収録した、読み応え充分の作品集。
名探偵ホームズ豆ちしき
ホームズファンにとって、時代はいつまでも19世紀。ビンセント・スタリットという有名なシャーロキアンの次のような文章にも、表れています。
「ホームズとワトソンを愛するすべての人にとって、ふたりは今でも生きつづけているのだ。心のなかにあるロマンチックな部屋のなかで、頭のなかにあるなつかしい国のなかで。そこではいつまでも、1895年なのだから。」
『名探偵ホームズ 最後のあいさつ』

表題作ほか、『高名な依頼人』『三破風の謎』『ライオンのたてがみ』『引退した絵の具屋』『真夜中の納骨堂』の6作収録。
名探偵ホームズ豆ちしき
この『最後のあいさつ』は、実は最後に書かれた作品ではありません。実は、一番最後は、『真夜中の納骨堂』でした。なぜ、『最後のあいさつ』を書いたあともホームズシリーズを書き続けたのか? 前編の記事を読んだ方なら、ぴんと来るはず?
今回紹介した「名探偵ホームズ豆ちしき」は訳者の日暮まさみちさんが毎作書いてくださった解説のほんの一部です。詳しくは読んで確かめてみてね!
きみも名探偵ホームズシリーズを読んで名探偵の推理に酔いしれよう!