「ほしじいたけ ほしばあたけ」シリーズは、数ある「きのこ絵本」の中でも珍しい、「ほししいたけ」が主人公! 長老きのこのほしじいたけとほじばあたけが、仲間のきのこを助けるために、体を張って大活躍します。そのパワーには、生のしいたけとは“ひと味”違う驚きのヒミツが! 個性ゆたかに描かれたきのこたちの魅力も満点の、ユーモアと驚きたっぷりの楽しいお話です。
タマゴタケやキヌガサタケ……いろいろなきのこが暮らすきのこ村は、いつもにぎやか。そんなみんなから敬愛されているのが、ほしじいたけと、ほしばあたけ。ある日、村の子どもが谷から落ちてしまい、それを聞いたほしじいたけは、体を張って助けようとするのですが……。
きょうもなかよく、ほしばあたけと日向ぼっこしていた、ほしじいたけ。大風が吹いて、カラカラに乾いた体は遠くへ飛ばされてしまいます。降り着いたほしじいたけに、大きな危険がふりかかり……どうする、ほしじいたけ!
ほしばあたけと、いつの間にか森ではぐれてしまったほしじいたけは、あやしい歌声を聞きつけます。そこでは真っ赤なきのこたちが宴会をしていました。とらわれの身となったほしじいたけは、光るきのこたちとともに、脱出をくわだてるのですが……。
村のこどもたちが病にかかり、ほしじいたけとほしばあたけは、薬作りの名人、きのこせんにんのすむ山へ向かいます。けわしい道のりをへて、たどりついた二人の前で、きのこせんにんは眠り込んでしまい……!
こわ~いオニきのこたちが出没!と思ったら、どうやらオニきのこたちは村の子どもたちと仲良くしたかったよう。それを知ったほしじいたけとほしばあたけ、そしてキクラゲじいさんは作戦をたてるのですが……。
ほしじいたけとほしばあたけが、迷子のきのこを送り届けたところは、まぼろしのきのこ「ハナビラタケ」がすむ山でした。大歓迎されたふたりは、すすめられるままに神秘の泉の水を飲むと……。
ほしじいたけ
きのこ村のみんなに慕われている、干ししいたけのおじいさん。ひなたぼっこが大好き。きのこたちを助けるために「うおおおおおおおぉぉぉうっじゃっ」と、パワーを発揮する。
生息地:きのこ村のはずれ、ほだきのさと
ほしばあたけ
きのこ村のみんなに慕われている、しいたけのおばあさん。ひなたぼっこが大好き。むすめのころは“かいりきおたけ”と呼ばれていた。
生息地:きのこ村のはずれ、ほだきのさと
タマゴタケ
ころころ転がるのが大好きな、きのこの子ども。おにごっこで逃げるのがじょうず。
生息地:きのこ村
オオワライタケ
笑いだしたらとまらない、笑いじょうごのきのこの子ども。
生息地:きのこ村
ホウキタケ
いつもほうきで落ち葉をはいている、きのこの子ども。そうじがしゅみ。
生息地:きのこ村
ヌメリイグチ
頭の“かさ”からぬるぬるを出すきのこ。このぬるぬるで、すべって転んでしまうきのこもいる。
生息地:きのこ村
キヌガサタケ
白いレースのようなマントが自慢のきのこ。マントをよごされると、おこる。
生息地:きのこ村