「絵本ナビ」が厳選する　きのこの絵本３選　びっくり／不思議／ぎゅうぎゅう

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの３冊をご紹介します。

第９回10月の前半は、「きのこ」をテーマに「絵本ナビ」が選んだ絵本をご紹介します。

不思議な形と生態にファンも多い、きのこの世界にようこそ！　かわいいキャラクターとして息を吹き込まれたきのこたちが大活躍するお話をご紹介します。

子どもたちと一緒に、きのこの不思議な魅力にはまってみませんか？

きのこの里に大事件！　ある日、ほしじいたけが裏山でたきぎひろいをしていると、むらの子どもタマゴタケが、崖下に落っこちてしまったというのです。

ほしじいたけとほしばあたけは、体を張って助けるのですが……。

実は意外と多い「きのこの絵本」のなかでも、本作は、世にも珍しい「ほししいたけ」が主人公の絵本です。

きのこむらの長老きのこ、ほしじいたけとほしばあたけのふたりが、里のピンチに大活躍！　生のしいたけにはない特性を十二分に発揮して、読者をびっくりさせてくれますよ。

子どもも大人も大笑い、ほのぼのしているのに、どこか脱力してしまう、何とも不思議な“味のある”ほししいたけ絵本です。

ナミチカは、おじいちゃんと初めてのきのこがりに出かけます。森ではおもしろいきのこが次々に現れます。

食べられるきのこを探しながら行くうちに、ナミチカは丸く輪になっている赤いきのこたちと出会います。

きのことナミチカの不思議な時間。暗い森のなかで、たくさんのきのこと歌ったりおどったりしている場面を見ていると、何だか一緒に気持ちが高揚してきて……、ボールキノコが破裂した瞬間、はっと我にかえります。

この物語には、作者の降矢ななさんがスロヴァキアの森で実際に体験したこと、感じたことなど、さまざまな想いが込められているのだそうです。

ちょっぴり怪しいきのこの魅力もたっぷり、絵本のなかで異国の森のきのこがりが楽しめる絵本です。

アリが小さなきのこの下で雨やどりしていると、ずぶぬれのちょうちょやすずめが、次々にきのこの下に入れてくれとやってきます。

きのこの下は、満員です。なかなか雨は止みません。そしてさらに……。

アリ１匹がやっと雨宿りしていた小さなきのこ。チョウがやってきて、どうにか無理やり入ったと思ったら、うそでしょ？　今度はスズメがやってきて……。

もう無理、無理！　と止めたくなるくらいの、きのこの下のギュウギュウぶりに思わず笑ってしまいます。でもここからさらに雨宿りしたい動物がやってくるんです。いったい全体どうなっちゃうの？

きのこの下で雨宿りする面々のとぼけた表情も楽しく、きのこの不思議と面白さも味わえる絵本です。

食べても美味しいきのこは、食卓にあがる機会も多く、子どもたちにとっても身近な存在ですが、絵本のなかのきのこたちは特性を活かして大活躍します。

きのこは、日本だけでも4000〜5000種類存在するそうです。なかには色や形が不思議なだけでなく、踏むとけむりが出るきのこもあるのだとか！

きのこたちが織りなす不思議な世界を楽しんだら、外に出かけて本物のきのこを探してみるのもおすすめです。普段とは違った角度できのこを楽しめるかもしれません。

レビューは絵本ナビサイトからの抜粋です。

»「きのこの絵本」をもっとみる

無料会員サービス【講談社コクリコCLUB】では、「絵本ナビ」とのID連携を開始。「絵本ナビ」のサイトや便利なサービスに簡単にアクセスできるようになりました。【講談社コクリコCLUB】の会員マイページにログインし、そこから絵本ナビサイトへ行くと、初回限定、「絵本ナビ」で使える500ポイントがもらえる特典も！　くわしくは、こちら​をご覧ください。