「怪盗クイーン」シリーズ最新刊を読む前に伏線を一気におさらい! 事前に読みたいシリーズ4作

「怪盗クイーン」シリーズ最新刊を読む前に伏線を一気におさらい! 事前に読みたいシリーズ4作

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「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」

カレーはスパイスが命!


給食でも、ご家庭でも、みんなに人気のメニューといえばカレーですよね。特に暑い夏には、毎日食べてもいいくらい! 作者のはやみねかおるさんも、「人生最後に食べたいのは、奥さんが作った家のカレーです」というほどです。

そしてカレーに欠かせない食材といえば「スパイス」。クイーンは、カレーを食べたことがないというジョーカーのために、理想の『ザ・ファースト・カレー』を作るんだと意気ごみ、1週間も厨房に籠もりましたが、なかなか理想の味ができませんでした。その理由に思いを巡らせたクイーンは、あることに気づいたのです。

「忘れていた……。アムリタを使ってなかった……。」

インド神話では〝神々の飲料〟と書かれているほか、不老不死の霊薬、魔法の呪文、最終兵器とも呼ばれている「アムリタ」も、クイーンにかかればカレーのスパイス扱い(笑)! その理由は、クイーンの師匠「皇帝」にありました。クイーンは修行時代に、作った料理に文句ばかり言う師匠に対して、マズイと思うなら自分で作ったらどうかと反論します。すると皇帝はこう言いました。

「おれの作る料理を食べたら、世界が変わるぜ。それはもう、アムリタを使う前とあとぐらい、世界が変わる。」

この言葉で、クイーンはアムリタを「なんらかの調味料」と誤認識しているワケです。こんなふうに言うくらいですから、皇帝はアムリタを使ったことがあるのでしょうか? これもまた、『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』と最新刊『怪盗クイーン ヴェネチア・カーニヴァル』に続く伏線のひとつになっています。

校長先生のアブナイ課外授業

クイーンがアムリタを手に入れるために向かったインドに、マディヤ・プラデーシュ州ウッジャインという古都があります(実際に存在している場所です)。そこに、フランス人女性パシフィスト・ドゥ・ルーベが創設した私立学校がありました。

その学校の生徒のひとり、アユーシは、「オグロとラルウァの戦い」について不意に話しては、周囲の子に怖がられていました。でもたったひとり、アディティだけは、アユーシの話を興味深く聞いたのです。

ある日ふたりは校舎を飛び出し、校長先生、正確に言うと校長先生「だった人」が運転するピンクのジープに乗って、「アムリタ」を探しに行くことに! それが怪盗のみならず、探偵卿を巻きこんだ大騒ぎになるとは、予想していなかったでしょう。

ちなみに、思ったよりも先生の役割に目覚めてしまったパシフィストが、アユーシとアディティに「0」の概念について説明するところは、そのまま数学の授業のようです。「0」について知らない人も、ン十年間の知識で忘れている人も、じっくり読めばちょっぴり頭が良くなるかも!?

師弟対決! 皇帝VSクイーン

クイーン、クイーン逮捕に動く探偵卿、そしてパシフィストが「アムリタ」を求めて動く中、もうひとり重要人物がインドに向かいました。

クイーンの師匠である皇帝です。

皇帝は、「アムリタ」を手に入れようとするクイーンの前に立ちはだかり、こう言いました。

「できるなら、来てほしくなかった。こう見えても、おれは弟子思いの人間なんだ。」
「悪いな。死んでもらう。」


この戦いがどんな結末を迎えるのか。ページをめくる手が止まらなくなります!
書影「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」
「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」 はやみねかおる/作 K2商会/絵 2024年7月10日発売 定価:968円(本体880円)
〈あらすじ〉
7世紀の初めに、インドの数学者ブラーマグプタが発見した『0』。だが、彼が見つけたのは、それだけじゃなかった。 それが、『もう一つの0』──『アムリタ』。 不老不死の薬、魔法の呪文、最終兵器、未知の植物……その正体をめぐっては、これまでさまざまな想像がなされてきた。「正体を知れば、死ぬより怖い目に遭う。」と言われる『アムリタ』を探しに、クイーンはブラーマグプタが住んでいたというウッジャインに向かう!

【4冊目】『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』

クイーンの過去が明らかになる!

性別・生年・国籍不明、変装の達人で狙った獲物は必ず盗む「怪盗クイーン」。これまでヴェールに覆われていたクイーンの生い立ちが、遂に判明します!

『怪盗クイーンからの予告状 怪盗クイーン エピソード0』で、皇帝の元で怪盗の修行を受けていたエピソードが書かれていましたが、本作ではもっと過去のこと──クイーンの幼少期が語られます。そしてクイーンを育ててくれた人たちは、最新作でも重要キャラクターになっています。

名探偵・夢水清志郎も登場!

「怪盗」と対をなす存在といえば「名探偵」です。クイーンを追う探偵といえば世界に13人いるという「探偵卿」がおなじみですが、本作では「名探偵夢水清志郎」シリーズの主人公、夢水清志郎が登場します。

夢水清志郎といえば、クイーンが倉木研究所からRDを盗み出したときや(詳しくは『怪盗クイーンからの予告状 怪盗クイーン エピソード0』を読んでください)、『オリエント急行とパンドラの匣 名探偵夢水清志郎&怪盗クイーンの華麗なる大冒険』で、クイーンと対決している好敵手。

おそらく、夢水とクイーンにとって、もっとも古い因縁となるエピソード。はやみねファンは必読です!

陽炎村の謎

物語の舞台となるフランスの田舎村「陽炎村」は、「名探偵夢水清志郎」シリーズの主人公・夢水清志郎と、「少年名探偵虹北恭助」シリーズの主人公・虹北恭助とその幼なじみである野村響子も訪れている、はやみね作品の「特異点」ともいえる場所です。

陽炎村にはどんな秘密があるのか。そこにクイーンがどう関わってくるのか。そもそも「怪盗クイーン インド『もう一つの0』」のラストシーンから、どうお話がつながるのか。納得のいくまで何度も読み返して、はやみねさんが仕こんだ「大いなる謎」に迫りましょう!
書影『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』(作・はやみねかおる 絵・K2商会)
『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』 はやみねかおる/作 K2商会/絵 2025年6月11日発売 定価:1,012円(本体920円)
<あらすじ紹介>
インドで『もう一つの0』──『アムリタ』の手がかりをつかんだクイーン。
だが、地下深くで皇帝と戦っているさなかに岩の天井がくずれ、二人は閉じ込められてしまう。
ときは遡り、19世紀末のフランス「陽炎村」。

村の中心部にあるワイン蔵の樽の中から、10歳ぐらいの子どもが見つかった。
赤い布に包まれ、銀色の長い髪と透き通るような白い肌をしたその子は、まるで天井画に描かれた天使のよう。
子どもの面倒を誰がみるか、村人たちが話し合うなか、ある日本人の夫婦が引き取ることになって──。
いかがでしたか?

今回紹介したタイトルの他にも、最新作に繋がる伏線があるかもしれません。また『怪盗クイーン ヴェネチア・カーニヴァル』を1回読んだ後で過去のタイトルを読む直すと、新たな発見があるかも!? それぞれご自身のスタイルに合った読み方で「怪盗クイーン」シリーズをお楽しみください。

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