「RD育成プロジェクトはAIとのコミュニケーション方法を学ぶ最適な場」赤間怜奈(AI研究者)× はやみねかおる対談3

「RD育成プロジェクトはAIとのコミュニケーション方法を学ぶ最適な場」赤間怜奈(AI研究者)× はやみねかおる対談3

ユーザー参加型企画「RD育成プロジェクト」が絶賛公開中です。

プロジェクトの開発監修をしている、東北大学言語AI研究センター助教の赤間怜奈さんと、「RD」を生み出した原作者のはやみねかおる先生が「RD育成プロジェクト」について語る対談インタビュー。第3回はプロジェクトの目標とAIの発展、そして「RDプロトタイプ」の未来についてのお話です。
全3回の第3回(前回前々回を読む)

「RD育成プロジェクト」開発監修・赤間怜奈先生

開発監修・赤間怜奈先生(東北大学言語AI研究センター助教)
〈赤間怜奈・プロフィール〉
愛知県生まれ。自然言語処理研究者。東北大学言語AI研究センター助教。博士(情報科学)。小学生のころに「怪盗クイーン」シリーズを読んで“歌って踊れる人工知能“に興味を抱いたことがきっかけになり、AI研究の道へ進む。東北大学工学部時代より自然言語処理・人工知能の研究に従事、とくに自然言語文生成や対話などの研究領域に精通。国立国語研究所次世代言語科学研究センター助教、理化学研究所革新知能統合センター客員研究員も務める。はやみね公式FC「赤い夢学園」の倉木研究所特別研究員として、「RD育成プロジェクト」の開発監修を務める。趣味は、コーヒー、音楽、旅行。

児童文学作家・はやみねかおる先生

はやみねかおる先生近影
〈はやみねかおる・プロフィール〉
1964年、三重県に生まれる。三重大学教育学部を卒業後、小学校の教師となり、クラスの本ぎらいの子どもたちを夢中にさせる本をさがすうちに、みずから書きはじめる。「怪盗道化師」で第30回講談社児童文学新人賞に入選。「名探偵夢水清志郎事件ノート」「怪盗クイーン」「都会のトム&ソーヤ」「少年名探偵虹北恭助の冒険」などのシリーズのほか、『バイバイ スクール』『オタカラウォーズ』『ぼくと未来屋の夏』『令夢の世界はスリップする』(以上、すべて講談社)『モナミシリーズ』(角川つばさ文庫)『奇譚ルーム』(朝日新聞出版)などの作品がある。子ども自身が選ぶ、うつのみやこども賞を4回受賞。漫画版「名探偵夢水清志郎事件ノート」(原作/はやみねかおる、漫画/えぬえけい 講談社)で第33回講談社漫画賞(児童部門)受賞。第61回野間児童文芸賞特別賞受賞。

新感覚! RDの成長を「物語」と「生成AI」で同時に楽しめる

──赤間先生にお伺いします。2025年9月17日に公開された時点でのRDは、人間でいうと何歳くらいの知能を持っていると考えられますか?

赤間 非常に難しいですね。たとえば、このプロトタイプに、現実世界のさまざまな分野の知識を問うタイプのテストを解かせた場合、各分野の専門家に迫るくらいの正解率は叩き出せるはずです。

でも、このプロトタイプと実際に会話をした人がどの程度の知性を感じるのかはわからないなと感じています。RDだと思って話すと、ちょっとまだ至らない点も多いので幼く感じるかもしれません。いちファンとしては、RDのオシャレでちょっとスカしたような言い回しもできるようになってほしいので、まだまだ成長の余地しかないなと思っています。

──はやみね先生はどのように感じましたか?
はやみね先生が答えたRDの「精神年齢」は?

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