実写映画公開で話題の『はたらく細胞』小説版! 原作コミックス未収録の貴重な話も読める!

2024年12月13日(金)公開の映画『はたらく細胞』を、ノベライズで予習・復習

ライター:中村 敦子

単行本に未収録の作品が読める!

もくじ

その1 頭をぶつけて、ふくらんだ —たんこぶ—

その2 白血球が子どもだったころ —骨髄学園—

その3 キラーT細胞が学生だったころ —胸腺学校—
全3編は初のノベライズ、そのうち「たんこぶ」「骨髄学園」は、なんと原作コミックスの単行本にも未収録! その小説版は、この本でしか読めない貴重なお話。

さらに挿絵は漫画まるごと1ページ豪華掲載。合計29ページの漫画を合間に読みながら、あっという間に読破できちゃいます!

幻の!? 未収録作品ノベライズをちょっとだけ公開

人間の体の中には、37兆個もの「細胞たち」が毎日休みなく活動しています。

体を街、「細胞たち」を人間に例えると、団地やマンションのような建物に住み、間に張りめぐらされた道をぞろぞろ歩き、工場のような建物でたくさんの「細胞たち」は、はたらいているのです。

血管は地下街の通路や地下道にあたり、左右を建物や壁に囲まれているとイメージしてみてください。そんな世界で繰り広げられる「細胞たち」の日常とは……。
頭をぶつけて、ふくらんだ —たんこぶ—

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「ごっちいぃぃぃぃぃぃぃぃぃん‼︎」

とある人間の体の中。頭の横、体の表面近くにいた赤血球たちに突然の衝撃が! 壊れた血管の路面はひび割れ、放り出された血球たちが宙に浮いてしまいました。

このとき、この体の持ち主である「とある人間」は階段を踏みはずし、バランスをくずして壁に頭部を強打。赤血球たちが見舞われた振動とひび割れた路面を、強い痛みとして感じたのです。

頭を打ってから、たんこぶができ始めるまでのお話を簡単にご紹介しましたが、体の中ではこれだけの大騒動が起きているんですね。挿絵の漫画と文章を交互に読めば、細胞たちのはたらきも一目瞭然です!
白血球が子どもだったころ —骨髄学園—
『はたらく細胞』の主役のひとり「白血球」1146番。「白血球」は、「体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃して排除する」重要な役割を担っています。

コミックスでは、戦闘服に帽子を被ったオールホワイトのスタイルがかっこいい青年の姿で描かれていますね。

現在は「好中球課」のメンバーとして警察官のようなはたらきを立派にこなす「白血球」1146番ですが、幼少のころは「骨髄学園」の中にある「こつずい小学校」に通っていました。

当時から真っ白な制服に身をまとい、体の仕組みを学びながら敵との闘いを想定した訓練にはげむ日々を送っていたそう。

いつもクールな「白血球」の、子ども時代の貴重なエピソードが明かされます。
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