マナボーと まなぼう おかねの えほん

発売日 2011/02/20
価格 定価:本体1200円(税別)
ISBN-13 9784061324541
判型 B5変型
ページ数 36ページ

作/小山 豊さんからのメッセージ
 かつて「地下鉄はどこから入れるんだろう? それを考えると夜も眠れない」といってお茶の間を沸かせてくれた漫才コンビがいました。
 ふだん何気なく使っているお金についてもわからないことがたくさんあります。
「5円玉や50円玉のあの穴はどうしてあいているんだろう?」「100円玉の周囲に刻まれているギザギザはなんのためだろう?」「千円札の表はどっち?」「ぼろぼろになったお札や硬貨は、どこに行って、どうなっちゃうの?」 
 そんなことを考えると、夜も眠れないほどではないけれども、「そういわれてみれば、なんで? どうして?」と、とたんに気になりはじめます。毎朝、毎昼、毎夜、手にしないときはないというほど、古くて長いつきあいのお金。まるで家族も同然なのに、「使うばっかりで何も知らなくてごめん!」といった気持ちにもなります。
 そんなお金にまつわるミニ知識やお子様とのお買い物ごっこなどが楽しめる本です。これできっと夜もぐっすり眠れます。

・絵/いとうみきさんからのメッセージ
 何年かまえに、初めて海外旅行に行ったときのことです。いろいろ準備をしているうちに、両替という作業にたどりつきました。
「そうだ! お金がいるんだ」
日本でも、カードは一切使わず、電車に乗るのにも今でも切符派のわたし。自分なりに持てるかぎりの現金を持って出かけました。行き先は、オーストラリアでした。現地に着いたわたしたちは、とにかくガイドさんの後ろ姿を見失わないように追いかけて、最初に行ったのが、いわゆるコアラを抱っこできる動物園でした。
 抱っこまで時間があったので、ブラブラしていると、小さな売店がありました。そこには、みたこともないハデなデコレーションのクッキーが!! 英語ができないわたしは、指差しで意思を示し、値段もよくわからず紙幣を出しました。店員は慣れたもので、ニコニコ笑いながら、たくさんのコインと一緒に紙にはさんだクッキーを渡してくれました。
 わたしのオーストラリアでの初めての買い物です。お金と品物が手から手へ渡るとき、心と心もつながる気がしました。
 子どもたちが、わくわくドキドキしながら、初めての買い物をするそのまえに、この本を読んでいただければ、うれしいです。

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