TFの歴史を知る歴戦のイラストレーター 吉岡英嗣氏インタビュー!
『トランスフォーマー アーカイブ超百科』徹底深掘り記事PART3 誌面未収録・吉岡英嗣氏インタビュー!
2024.05.31
──お仕事をされてきたなかで、とくに大変だった時期はありますか?
『トランスフォーマーZ』の時期に展開されていたマイクロトランスフォーマーを、当時ぱあとわんにいらっしゃった別のイラストレーターさんと、二人がかりで全キャラを描いたのですが、それが大変でした。あとは、『ワタル2』の説明書。シリーズの立ち上げ時はまとまって商品が出るものですから、大変でしたね。
説明書に関しては、最初のころは担当さんから「こういう順序で」と指定されてそのとおりに描いていたのですが、慣れていくと「描いておいて」と言われて(笑)。自分の判断で描くようになりました。信頼をしていただいて、「そういう発注をしてもらえるようになったんだな」と思いましたね。
──ぱあとわんさんについて教えてください
ぱあとわんは、主に商品のパッケージなどを制作するデザイン会社です。かつて、タカラトミーさんが「トランスフォーマーの事業を行う専門の会社を作る」という構想をしていたようで、トランスフォーマーのお仕事は、そのときにお話をいただいたのがはじまりです。一時期は弊社もタカラトミーさんの子会社という形で入り、私の父がそこで社長をしていました。
タカラトミーさんとは、トランスフォーマーの元になった『ダイアクロン』からお付き合いがあります。同じくトランスフォーマーの元である『ミクロマン』は弊社ではなかったんですけどね。先ほど吉岡さんから出たタイトル以外にも、『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』のパッケージも担当していました。
現在では、『ダイアクロン』はすべて弊社でやらせていただいているほか、『ポケットモンスター』や『トミカ』など、いろいろと担当させていただいています。パッケージ以外だと、最近はホームページのデザインやYouTubeの動画などもやらせていただいていますね。
『勇者シリーズ』も、途中からぱあとわんが担当しています。『勇者指令ダグオン』でダグテクター(ヒーロー)の実写スーツが作られたのですが、パッケージ用のスチール写真はタカラトミーさんの社員がスーツを着て撮影していました。実は、その中に混ざってひとり、ぱあとわんの社員も入っているんですよ。
──トランスフォーマーのイラストやロゴデザインは、ぱあとわんさんハンドリングのもとで制作が進められたのでしょうか
物によっては、海外で描かれたものもあるようです。コンボイは、弊社のほうでお願いした方に依頼しましたね。当時、イラストレーターさんが5人ぐらいいらしたようなのですが、商品の数が多いので必死でやっていたという話は聞いています。
── ぱあとわんさんは、通販サイトの「e-HOBBY SHOP」も運営されています。そちらで、「トランスフォーマーキャラクターカード」などのオリジナル商品も販売されていますね
あちらの商品は、弊社で企画させていただいています。トランスフォーマーってキャラクターがいっぱいいるじゃないですか。コンボイやメガトロン以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいるので、「マイナーなキャラからカード化しよう」という方針でキャラクターを選んでいます。こちらは、吉岡さんともうひとりのイラストレーターさんに描いていただいています。
毎回吉岡さんたちに参加していただいて、「次のキャラクターはどうしようか」といった形で話し合いをし、候補を決めたうえでタカラトミーさんに確認していただき商品化しています。こちらの商品はまだまだ続くので、ご期待していただければと思います。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga