バクアゲるぜ! 『ブンブンジャー』 人を襲わない苦魔獣がブンブラックになついたってホント?
スキマ時間で読む! 『爆上戦隊ブンブンジャー』ストーリーと見どころポイント【第15話】
2024.06.09
恐竜の化石が苦魔獣カセキグルマーに変貌!
サンシーターが訪れていたのは世界恐竜博が開催されようとしている博物館だった。
建物裏では搬入作業が行われていたが、古生物学者の倉田が作業員に展示の目玉となるシーミアサウルスの化石を慎重に運ぶよう注文をつけている。
すると、作業員に混じって変装したデコトラーデとイターシャが現れ、木箱の中の化石にイグニッションキーを挿してしまったのだ!
偶然にも非番だった阿久瀬 錠(アクセジョウ)が博物館の前を通りかかり、倉田の悲鳴を聞きつけた。
ジョウが駆けつけると、逃げる作業員と腰を抜かした倉田の姿が。そしてその傍らに化石が苦魔獣となったカセキグルマーが立っていたのだ。
倉田を後ろに下がらせてカセキグルマーと対峙したジョウだったが、カセキグルマーは叫ぶだけで一向に襲いかかろうとはしなかった。
そこに範道大也(ハンドウタイヤ)、鳴田射士郎(メイタイシロウ)、志布戸未来(シフトミラ)も駆けつける。
4人は一斉にブンブンチェンジ、するとカセキグルマーは変身時の光と音に動揺し、4人が変身後の決めポーズをきめるのを待たずにすさまじい速さで走り去ってしまった。
変身解除し、呆然とするタイヤたちに、倉田は苦魔獣になったのはシーミアサウルスの化石であり、1億年前に生息していたシーミアサウルスは強靱な脚力をもっていたと考えられているのだとタイヤたちに説明した。
苦魔獣を倒せばもとの化石に戻るはずだということで、タイヤたちは化石を取り戻し倉田に届けることを約束し、捜索を開始した。
カセキグルマーを倒すことができないジョウのやさしさ
そんなとき、道路脇の植え込みから聞こえてくる音に気づいたジョウが調べたところ、そこにしゃがんだカセキグルマーがいたのだ。
「いた!」とつい声を出してしまったジョウだったが、この声に驚き威嚇するカセキグルマー。
下手に刺激するとまた逃げられてしまうと思ったジョウはじりじりと近づくのだが、カセキグルマーは反対に後ずさりしてしまう。
そのときタイミング悪く、ブンドリオから通信が入り、その声に驚いたカセキグルマーはすさまじい速さで逃げ出してしまった。
しかし、少し進んだところでカセキグルマーはバタッと倒れてしまったのだ。ジョウが駆け寄るとカセキグルマーは腹の虫を鳴らしている。
空腹と知ったジョウは、カセキグルマーを抱え起こして、とりあえずひとけのない通りまでたどり着いたのはいいが、この先どうすればいいのか迷っていた。
カセキグルマーを倒せば化石に戻るはずだが、人を襲わない苦魔獣を倒すことはジョウにはできないのである。
するとジョウの前にキーホルダーつきの鍵が放り投げられた。
振騎玄蕃(ブレキゲンバ)だ。ゲンバはこの先にあるガレージを調達したといい、ひとまずそこに隠れろとジョウに示唆した。
ここはゲンバの言うとおりにと、ジョウはカセキグルマーを連れてそのガレージへ向かったのである。
まずはカセキグルマーの腹を満たしてやらねばならない。ジョウはカセキグルマーをガレージに残し、惣菜を買い込んで戻ってきた。恐竜が何を食べるのかわからなかったジョウはさまざまな惣菜を購入し、カセキグルマーの前に広げていった。
数ある惣菜のなかでカセキグルマーの目を引いたのは、ジョウが自分で食べるために買ってきたプリンだった。
カセキグルマーがうまそうに食べたので、それもよしとするジョウであったが、そんなときブンブンブースターに着信音が……。