作:はやみね かおる 絵:長谷垣 なるみ
校長からひとこと
読み返すたびに、ボツにした佐々井彩とサジの物語を書きたくなります。当時は、怖すぎるという理由でボツになりましたが、あれから10年――(2024年秋現在)。時代も変わったことだし、今なら発表しても気がしますが、どうなんでしょう? ボツ原稿、赤い夢学園の図書室に入れて、みなさんの感想を聞くというのはいかがでしょう? 塩見理事長、ご検討よろしくお願いします。……しかし、そのためにはボツ原稿を発掘しなくてはいけません。ハードディスクのどこかに残してあると思うのですが……。本編は、ボツ原稿とは比べものにならないぐらい明るい話なので、ご安心を――。
ぼくの名前は佐々井彩矢。背は低い。6年生だけど、よく3年生とまちがえられる。 背が低いことをのぞけば、たいした特徴のない小学生だ。でも、まわりからは「彩矢は、ものすごく変わってる」と言われる。 その原因は、ぼくが人よりも神経質な性格をしているからだ。自分でもイヤになるんだけど、細かいことが気になって仕方ない--。 そんな主人公の彩矢が、クラスメイトで大ざっぱな性格の大山昇と、常識的でしっかり者の真中杏奈とともに難事件にいどむ、本格ジュブナイル・ミステリ!
発売日 | 2015/09/11 |
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価格 | 定価:円(本体650円) |
ISBN-13 | 9784062855105 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 256 |
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美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る幼なじみ3人の凸凹トリオ、個性がぶつかりながらもピタッとハマるバランスが小学生らしくて微笑ましいです。 そして、なんといっても風街美里先生!!教授の教え子で、元М大学探偵倶楽部として謎をほっとけない探究心、強くて遊び心がたっぷりの大胆さ、どっしり構えて子どもたちを見守っているところが大好きです。そんな風街先生がレギュラーで登場してくれるのは嬉しすぎます! 学校の謎を解くシチュエーションはいつ読んでもわくわくします。戦時中というシリアスなテーマ、その謎に託された過去と今を繋ぐ思い。そして私たちがどう向き合い、未来を築いていくべきかを考えさせられました。 長谷垣なるみ先生、当時まだ◯歳だなんて調べてみてビックリです! 彩とサジのボツ原稿もめちゃくちゃ気になります!!