著:はやみね かおる
校長からひとこと
完璧なプロットを書き上げ、担当編集者さんにOKをもらい、いざ書き始めると「でも、この謎解き、編集者さん知ってるんだよな……。プロット通り書いても、驚かないよな」と思えてしまうのです。で、プロットの結末とは違う物語を書いてしまう。その苦労は、並大抵ではありません。でも、やってしまうんですよね……。直近で書き上げた原稿も、プロットとは違うトリックを放り込みました。まったく難儀な性格です。あと、本書にはあの森永美月が登場します。内人同様、作者の思い通り動きません。ラスト近くで大暴れし始めたときには、正直頭を抱えました。
物語を現実世界で体験できる新しいエンターテインメント「メタブック」を提供する会社――ディリュージョン社で働く新人エディターの森永美月と、天才作家と名高い手塚和志。突如舞い込んだ「不可能犯罪小説を体験したい」という厄介な依頼に、完璧な台本と舞台を用意する二人。しかし怪しい手紙や殺意ある事件、と不測の事態が続き……。リアル殺人鬼が登場人物の中にいる!?
発売日 | 2017/04/20 |
---|---|
価格 | 定価:円(本体720円) |
ISBN-13 | 9784062940696 |
判型 | A6 |
ページ数 | 304 |
もっと見る