高杉真宙「元気で明るい子」を演技派俳優に変えた 「自分で決める」強さとは

映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』公開記念! 松野千冬役・高杉真宙さんインタビュー【後編】

ライター:小川 聖子

写真/大坪尚人(講談社写真映像部)
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(大ヒット上映中)に出演している俳優・高杉真宙さんが登場!

昨年公開の主演映画『いつも、いつか……いつまでも。』では恋に不器用な医者を、ドラマ『わたしのお嫁くん』では家事が得意な年下男子を好演し、俳優としての評価をますます高めています。

そんな高杉さんへのインタビューの後編は、最新出演映画に絡め、小中学生のころのお話を深掘りしていきます!

小学生のころから自分でルールを決める子でした

──映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』では、憧れの先輩をひたむきに信じる松野千冬を熱演されていましたが、ご自身はどんな小学生、中学生だったのでしょうか。

高杉:小学生のころは、めちゃくちゃ元気で明るい子でしたよ。近所で遊ぶのも好きだし、友達とどこかに出かけるのも好きだしで。あまり変わってないなと思うのは、そのころから自分でルールを決めて、それをずっと守っているところ。中にはちょっと変なルールもあるんですけど……。

例えば僕、「平等」って言葉がすごく好きだったんですよ。小学校3年生か、4年生くらいのころかな。何がきっかけだったのかは、もうよく分からないんですけど、とにかく「誰に対しても、平等でありたい」ってすごく意識していて。

こんなこと言うと聞こえはいいですが、今26歳という年齢になって考えると、なんか「それはそれでな〜」と思うところもあります(笑)。ただ、当時そう思った気持ちは、今も根付いているところがあります。
──今の高杉さんを作っているんですね。

高杉:はい。まさに僕の人格形成に大きな影響を与えているマイルールのひとつですね(笑)。ただ、それゆえにうまくいかないとか、だからダメなのかも、ということも起こってきますので、そこは少しずつアップデートして「いいとこどり」をしていきたいなって。

「平等」もね、中学校に入ってからは少し変えたというか。友達の呼び方を、男子は「くん付けかあだ名」、女子は絶対に「苗字にさん付け」というふうにしました(笑)。自分でも(こんなに決め込むのは)怖いなって。怖くないですか(笑)。

ただ、そんなふうに自分で強く思って決めたルールが今の人間関係づくりのベースにもなっているなって思います。

今は「人見知りをやめよう」キャンペーン中です

──そんなアップデートや「軌道修正」は他にもありますか。

高杉:結構ありますね。人間って「変えなきゃ」と思えば、結構変えられるものなんですよ。それで言えば僕、最近は「人見知りをやめようキャンペーン」をしているんです(笑)。

僕はここ数年、インタビューで「人見知りなんです」とお話しすることが多かったのですが、それをやめてみようかなと。元々、高校生くらいまでは結構頑張って、いろいろな人と話すようにしていたんですよ。

でも10代の終わりくらいから「自分は人見知りなんだ」って思ってから、ちょっと頑張るのをやめていたんです。でももういい歳だし(笑)! 変えようと思っているところです。
──変えようと思えば変えられる。

高杉:はい。千冬役の「気合」と一緒ですね(笑)。たいていのことはしっかり心に思って過ごしていたら変わっていきます。財布をその辺に置いちゃう、みたいなクセはなかなか直らないですけどね(笑)。でも、気持ちに留めておくことって、思った以上に自分を変えられると思います。
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