日本とカナダのミックスルーツ&ピンクのヘアと関西弁のギャップでブレイク! フォロワー450万人の19歳TikTokクリエイター「おじゃす」の子ども時代と「夢の叶え方」

国内トップクラスTikTokクリエイター おじゃすさんインタビュー 後編

ライター:小川 聖子

撮影/大坪尚人(講談社写真映像部)
フォロワー数450万人以上の人気TikTokerであり、自分の「好き」「やりたい」を次々に実現していく「令和のクリエイター」であるおじゃすさん。

ピンクの髪の毛に次々と変わる愛らしい表情、「教育番組に出てきそう」をモチーフとしたキャラクターと関西弁のギャップで、今小学生にも大人気です。

後編では今も仲がいいという家族のことや、夢の見つけ方、叶えるためのヒントについて聞いています。

プリンセスが大好き! でも虫や車も好きでした(笑)

──『Ane♡ひめ』はお姫さまやおしゃれに憧れる小学生のための雑誌なのですが、おじゃすさんは小さいころはどんなお子さんでしたか。

おじゃすさん:それこそ私もプリンセスが大好きで、「お姫さまごっこ」をして遊んでいました。家の庭でディズニープリンセスのアリエルの歌を歌ったり、ハロウィンのときはシンデレラになりきって、わざと靴を落として走ったり、いろいろなりきって遊んでいましたね。

あとはバービー人形も大好き。ウィッグもピンクだし、衣装もピンク系のものが多いのですが、そもそもピンクが好きになったきっかけはもちろん、おしゃれが好きになったのもバービーの影響があるのかも。

当時バービーの服を作ってみたくて……さすがにまだ幼くてミシンは使えなかったので、バービーの体にティッシュをぐるぐる巻きつけて、セロテープで貼って形を作って……みたいなやり方をしていました。

一方、そのころは虫や車も大好きでした。自然が豊かな田舎のほうに住んでいたということもありますし、うちは5人兄姉だったので兄の影響も。セミやいろいろな虫を捕まえることにハマっていました(笑)。だから、普通と言えば普通の子だったと思います。

──インドアでもアウトドアでも、伸び伸び遊んでいたんですね。そのころ好きだった本などはありますか。

おじゃすさん:田舎に住んでいたこともあって……なのかわかりませんが、図鑑系ですね。お花の図鑑や動物の図鑑。動物も大好きで、実際に犬も猫も飼っています。図鑑は図書館で借りると持って帰るのが大変なのですが、それでも好きでよく見ていました。少し大きくなってからは『赤毛のアン』にちょっと似てるって言われたこともきっかけで好きでした。

家族とは恋の悩みまで話し合う仲の良さでした

──もともとご家族の仲もとても良いと伺いました。

おじゃすさん:そうなんです。家族はすごく仲が良くて、お休みがあると「みんなで車に乗ってどこかに行こう!」という感じ。あとは、クリスマスやイースター、ハロウィンなど、イベントをとにかく盛り上げる家で。ハロウィンでは仮装もしたり、いろいろな人にお菓子を配りにいったりと、お祭りみたいに賑やかにお祝いしていた記憶があります。

小さいころは兄姉でお母さんを取り合ったりしていましたが、家族仲はずっといいので、悩みごとも家族みんなで話してきました。驚かれることもあるのですが、何でもみんなで話すことが普通だったので、好きな人のこととかも全部相談していて(笑)。

それでもすぐにみんなに話せないことは、1回お姉ちゃんにだけ相談するのですが、お姉ちゃんに話すと「もう家族みんなに話してもいいや!」みたいな気持ちになって、お菓子パーティしながらみんなで話す、みたいなことになっていました。

──楽しそうですね! あまりタブーなどがなかったということでしょうか。

おじゃすさん:そうですね。お姉ちゃんも普通に家族に相談していたので、そういう姿を見ていたことで私も抵抗がなかったんだと思います。それに、頭から否定されることもなかったので、今思えば話しやすかったのかもしれないです。

たくさん想像していると現実でできることが見つかる

──おじゃすさんのファンの中には小さなお子さんも多いと聞きました。おじゃすさんの世界に憧れている子や、夢を探している子に言ってあげられることはありますか。

おじゃすさん:私は小さなころから「想像する」ということが大好きな子だったんです。学校のテストで余った時間やふとした時間に、「今ここが全部お菓子の世界になっちゃったら、何するやろ?」なんて、絶対ありえない世界を想像するのがすごく好きでした。取り留めのない想像ですが、そんな「絶対ないけど、こうだったら楽しいな」ってことを考えていると、たまに1個くらい、「これなら現実でもできるかも」ということが見つかるんです。

だからもし、「今何していいかわからない」みたいな子がいたら、そんなところからやりたいことを選ぶのもいいんじゃないかと思います。

──おじゃすさんらしいユニークな方法ですね。

おじゃすさん:大人になっていけば、きっかけになることはもっと出てくると思うんですけど……。あと、小学生くらいの子なら「宝箱」を作っておくのもいいかも。私も昔、自分の宝箱みたいなものに、いろいろな物を入れていたのですが、それを久しぶりに開けて見たら、当時自分が大切にしていた物とともに、数年後の自分に宛てたお手紙だとか、目標を書いた紙だとかがいろいろ出てきたんです。

「背を5センチ伸ばす」とか、しょうもないものもあったのですが(笑)、それでも今になってみれば「結構叶ってる!」という目標もたくさんあって、すごく幸せな気分になりました。そんなことがヒントになるかもしれません。

──素敵な方法だと思います。

オーバーに褒められたことってすごく嬉しくて覚えています

──みなさんに聞いていますが、子どものころ、大人にしてもらってよかったと思うことはありますか。

おじゃすさん:やっぱり褒めてもらったことはすごく嬉しかったし、忘れないです。お手伝いをしたときに「うまくできたね!」と言ってもらったり、「これやったよ!」ってお手伝いをアピールしたときに「すごいやん!」と褒めてもらったことは、すごく嬉しくていまだに覚えています。小さい子って、ちょっとオーバーなくらいの表情つきで言ってもらうのが好きなんですよ。その言い方を含めてすごく覚えています。

大人になってからはなかなか褒められる機会はないと思うのですが、それでもたまに褒められるとすごく嬉しいので、子どものうちは特にですよね。「かわいいね」とか、見た目のことも嬉しいですが、自分の内面とか、やったことを細かく見てくれて褒めてもらえるとより一層嬉しかったです。

──小さな良いところに気がついてもらえると嬉しいですよね。

おじゃすさん:本当にそうだと思います。それから、さり気なくネガティブになりそうな要素をうまく褒めてくれた、カナダのおばあちゃんにも感謝しています。

例えば、私はそばかすが多いのですが、小さいころにおばあちゃんが、「そばかすは天使からの贈り物やよ」って言ってくれて。海外だとそばかすがある方が多いので、そんなふうに言ったりするみたいです。その当時は「そうなんやー」って思って気にしていなかったのですが、もしそばかすで悩んでいる方がいたらこの言葉を伝えたいです。

ときには考えすぎるくらい考えて、気にしすぎちゃうところもある性格ではあるのですが、基本的にものごとをポジティブに考えられるのは、そんな子どものころからの周りの影響があるのかもしれません。
おじゃす
2004年生まれ。大阪府出身。日本とカナダのハーフで、「教育番組に出てきそう」をモチーフとしたファンタジーなキャラクターと、見た目とは裏腹にギャップのある関西弁が同世代を中心に人気を集める。近年はタレントとしても活躍し、毎週日曜日12:45〜日本テレビ『超無敵クラス』レギュラー出演、毎週木曜日19:00〜『オオカミ少年・ハマダ歌謡祭』や『踊る!さんま御殿!!』での出演も話題に。活躍の場を広げている。

おじゃすさんのスペシャルインタビューはAne♡ひめvol.15にも掲載!

Ane♡ひめvol.15
発売日:2023/9/28
定価:1320円(税込)
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