この冬いちばんの“きゅん”をおとどけ! 『なのはと宝石の庭』
12月10日に発売になった青い鳥文庫の新しいシリーズ! 編集部には、早くも読んだおともだちからのアツいメッセージやおうえんの声がとどきはじめているよ!
まだ読んでいない子もだいじょうぶ☆ お話のあらすじを、イラストといっしょに紹介(しょうかい)しちゃいます。
冬休みはみんなで「なのは」を読んで、もりあがろう!
物語のはじまりは、あれはてた庭との出会いから――
ワケあって、亡(な)くなったおばあちゃんの家にすんでいるんだけど、ある日、ふしぎな裏庭(うらにわ)にまよいこんじゃった……!
庭には色とりどりの、宝石のようなくだものや、草木があふれていて……。
そこはかつての、「宝石の庭」。小さいころに来たことがある、思い出の庭だった。
思わず息(いき)をのんだけど、よく見てみると、木も花も、なんだか元気がないみたい。
妖精(ようせい)みたいな男の子……!?
草だらけの庭のなかで、きれいにたがやされた畑(はたけ)を見つけた。
「トマトの苗(なえ)? あとキュウリとシソとイチゴとサツマイモ、それにカボチャも???」
思わず野菜(やさい)の名前を口にすると……
「なんで、見ただけでなんの植物(しょくぶつ)かってわかる?」
「え……妖精?」
思わずつぶやくと、
「妖精、って。」 男の子はぶっとふきだして笑いだした……!
わあああああ、わたしのバカ!!!
妖精なんているわけがない。というか、よくかんがえたら、なんでうちの庭に知らない『人』がいるの??
「ど、どろぼ―――!」
「どうしてこんな、平日(へいじつ)の昼間(ひるま)にここにいる?」
「……」
どうして学校にも行かずに、こんな時間にこんなところにいるのか? それにはふかいワケがあって……。
菜乃葉が学校に行けないワケ
お母さんはよく言ってた。
ほめられるのがうれしくてがんばってたら、いつのまにか、中学受験(じゅけん)をすることになっていたんだ。
がんばって勉強したけれど、行きたかった学校の合格発表(ごうかくはっぴょう)に、自分の番号(ばんごう)はなくて……。
ここなら知ってる人はいないはず。
……だけど入学式で、同じ塾(じゅく)にかよっていた子に話しかけられてしまった。
それからこわくて学校に行けないまま、ずっとこの家にとじこもっていたんだ。
おばあちゃんがのこしたメッセージ
にがい思い出をしまってそう言うと、男の子はふうん、とうなった。
「やっぱりあんたが……か。おれは、蒼井真冬(あおいまふゆ)。あんたがひっこしてきてからも、おれ毎日ここに来てたんだけど。」
びっくりしていると、蒼井くんが二さつのノートをさしだしてきた。
二さつ目には「庭づくり」と、おばあちゃんの字で書いてある!
「庭にのこした、おばあちゃんの宝物を見つけてください。」
宝物って……?
ノートを読みすすめていくと、こんなことも書いてあった。
「ふゆくんはやさしすぎて生き物を育てるのが苦手(にがて)だから、庭は菜乃葉にまかせます。」
どういうこと? 聞いてみると、蒼井くんは言った。
「おれがやると、命をすいとるから。」
こっちは命がかかってるんだ。」
じょうだんかと思ったけど、蒼井くんはしんけんな顔をしていた。
命をすいとるなんて、そんなわけない。
「植物に元気がないのは、ぜったいにほかに原因(げんいん)がある。もっと科学的(かがくてき)な原因にきまってる……
わたしが証明(しょうめい)してみせるから!」
あれはてた庭を、どうやって復活(ふっかつ)させるの? おばあちゃんの宝物って?
つづきは本をよんで、そのヒミツをひもといてみてね!
















































































