【ためし読み①】新シリーズ『悪役なんて、ごめんです!』が読めちゃう!

ファンタジーフェア第1弾『悪役なんて、ごめんです!』のためし読みがスタート! (2/2) 1ページ目に戻る

青い鳥文庫編集部

「なにこれ? 入学のご案内? えっと……

『紫藤ルリカ様 このたび、あなたは新年度より「天煌学園」への入学が許可されましたことをお知らせします。』

だって。私、受験もしてないのにどういうこと?」

意味がわかんない。なんにもしてないのに入学許可って?

中学受験なんてこれからなのに。

首をかしげていると、お母さんとお兄ちゃんが目を見開いてこっちを見ていた。

「ル、ルリカ……それっ! 天煌(てんこう)グループの特別教育機関よっ!」

「へ?」

「知らないのか? 天煌グループっていったら世界最大の財閥(ざいばつ)だぞ⁉」

お兄ちゃんたちが、キラキラした目で手紙をのぞきこむ。

すごい! ってよろこんでる。

私はわけがわからなくてポカンとしていた。

でも。

ピリッと頭痛(ずつう)がした。

(天煌学園……天煌学園……なんか聞いたことある気が……。)

頭の中で繰り返していたそのとき。

突然頭に浮かんできた、知らないビジョン。

次から次に流れてくる、見たこともない映像。

(なにこれ……っ。)
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リビングで『わたし』がマンガを見てる。

「うわ、やっぱり『紫藤ルリカ』がボスで出てくるのかぁ。それにしても【きらゆめ】ほんっとおもしろい!」


いまとはちがう世界。

いまとはちがう環境(かんきょう)で、『わたし』はたしかに生きていた。

(これ……前世の記憶だ! じゃあいま私はーー物語の世界に転生してるってこと⁉)

ぶわっと頭の中に記憶が流れてくる。

お母さんとお兄ちゃんがはしゃぐ中、流れこんでくる膨大(ぼうだい)な記憶に耐えられなかったみたいで……私は意識を失った。


 ――【きらめく色彩の夢幻庭園(むげんていえん)】、略して【きらゆめ】

前世で、大ヒットをとげた少女マンガ。

アニメ化はもちろん映画化までされて、『わたし』は【きらゆめ】が大好きだった。

そのマンガの中の世界では……一般人は知らないんだけど、実はごく一部の魔法使いが裏(うら)から世界を大きく動かしてるの。

魔法使いを育て、束ねるのが世界的企業『天煌グループ』。

マンガの舞台は、その養成機関(ようせいきかん)『天煌学園』。

ヒロインが難事件(なんじけん)を解決しながら、たくさんの男子生徒ときずなを深めていく。

恋愛と魔法と陰謀(いんぼう)で胸キュン、ハラハラ、ドキドキの最高におもしろいマンガ。

そして、『紫藤ルリカ』はーー。

史上最強と言われるほどの魔力を持ち、ヒロインの前に立たちふさがる。

学園を支配し、混沌(こんとん)の渦(うず)におとしていく。

(――私……最強の悪役だっ!?)
 

パチッと目を開けたら――見知らぬベッドの上だった。

どうやら突然倒れたことで、病院に運ばれたみたい。

お母さんとお兄ちゃんはすっごく心配してたけど、検査の結果は異状(いじょう)なし。

病院を出て家に帰ってからも、二人は心配そう。

「全然元気だから心配しないで!」と二人に笑いかけて、自室に戻った。

そして部屋で一人になったとたん。

――机の前で頭を抱えた。

二人を心配させまいと笑っていたけれど。

「……どうしよう!?」

思い出してしまった信じられない記憶の数々に。

――頭の中がぐちゃぐちゃだよ!

【第2回につづく】
この表紙がめじるしだよっ!
大好きだったマンガの世界に!? しかも私が最強の「悪役」……!?

いったいどういうこと~~~!?

次回のためし読み公開は4月21日(火)! 楽しみにしていてね!
『悪役なんて、ごめんです!』の発売日は2026年5月14日(木)! 本屋さんに行くか、下のサイトからおうちの人といっしょに予約(よやく)してゲットしてね☆
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