「マクロス」と歌舞伎の時空を超えたコラボ「マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴」開催中!

プレオープンイベントの様子をレポート! JUNNAとビックウエスト畠中雄一を交えたトークセッションも

テレビマガジン編集部

京都「南座」にて「マクロス」×「歌舞伎」のコラボイベントが開催中!

日本が誇る2つのエンターテイメントが、時空を超えて融合する……。日本の伝統芸能である歌舞伎と、アニメーションを代表するエンターテイメント作品『マクロスF』『マクロスΔ』とのコラボレーション企画「マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴」が、歌舞伎発祥の地である京都「南座」にて開催中だ。

開催期間は2024年1月20日(土)~2月18日(日)の約1ヵ月間。企画展の開催に際し、1月13日(土)には、フレイア・ヴィオン役の鈴木みのり、美雲・ギンヌメールの歌唱担当であるJUNNA、1月14日(日)には、シェリル・ノーム starring May’n(14日)によるミニライブ、そして両日とも歌舞伎俳優の片岡千之助を交えたトークイベントが実施された。そして開催直前となる1月19日(金)にプレオープンイベントが行われ、JUNNAと進行役のビックウエスト畠中雄一を交えたトークセッションが行われた。今回はその様子をお伝えしよう。
▲いよいよ開幕するかつてないコラボイベント。南座の看板に、歌舞伎の衣装に扮したワルキューレとシェリル、ランカ、そしてアルトが。
「マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴」は、京都南座を舞台に歌舞伎の衣裳をまとった『マクロスF』『マクロスΔ』のキャラクターのコラボイラストが飾られ、コラボ演目の実際の衣裳やオリジナルグッズも展開するという、これまでにないイベントだ。

19日のトークセッションに登場したJUNNAは、まず普段は歌舞伎が行われている南座でライブを行ったことについて、「花道から登場することも初めてでしたし、来場者のみなさんが座って聴いてくださるのも新しい体験でした」と印象を語ってくれた。

とくに普段のライブ会場とは違う南座の構造や雰囲気に、リハーサルの段階から違いを感じて緊張していたというが、ファンが来場してくれたことで「ワルキューレのライブに戻ってきたと感じて、緊張せずにライブにのぞめました」とのこと。
▲トークセッションで、南座で感じた思いを語るJUNNA(右)。
13日と14日に行われた歌舞伎コラボトークにも出演したJUNNAは、今回のコラボ演目(ワルキューレ&Yami_Q_ray)である「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」に興味を持ち、実際に歌舞伎座で観覧。事前に片岡千之助さんから情報を得ていたことで、より感動が増したという。「『どんどん衣裳が変わっていくよ』と教えていただいたので、実際に見たときは感動しました。ほんとうにお衣裳がワルキューレのカラーだということに驚いて、『こんなにぴったりなことがあるんだ』と思いました」と語ってくれた。

JUNNAにとって、歌舞伎は新たなエンターテイメントとの出会いになったが、今後のアーティスト活動には、どんな影響を与えるのだろうか? 「京鹿子娘道成寺は、踊りだけで気持ちを表現する演目なんです。アーティストは言葉や歌の恩恵がありますが、『動きだけで見せる』というのはすごいなと思いました。実際に表現ができたときは、『ワーッ』と盛り上がるのが客席で見ていても伝わりますし、こういう表現者になりたいと思って。とにかく所作がきれいで美しいんです」と感動を伝えてくれた。
▲実際にコラボで使用された演目の衣裳が飾られており、間近で見ることができる。JUNNAも細部までチェックできることに、驚いたという。
実際の展示の印象については「実際のお衣裳を、こんなにも近くで見られるんだという感動がまずすごくて。歌舞伎座で実際に歌舞伎を見たばかりなので、『近くで見るとこんな柄なんだ』といろいろな発見がありました。あと、踊りで使われている小道具も飾られていて、こんなに近くで見られるの?と思ったんです」と感動していた様子。

また、歌舞伎の舞台といえば花道だが、今回は一般の来場者も歩くことができるということも大きなサプライズ。「ライブのとき、『もう南座に立つことはないかもしれません』」と言いながら歌っていましたが、みなさんも今回を逃したらもう立つことはできないかもしれないですね」と貴重な機会であることをアピール。
▲普段は歌舞伎役者や関係者しか歩くことができない花道。今回のイベントでは、一般の来場者も歩くことができる。
13日・14日に行われたミニライブの配信の見どころについては、「やっぱりアコースティックでみのりちゃんと2人で歌う機会がそもそもないことだったので。それを皆さんに聴いていただけること自体がとてもうれしいなと思いますし、夜公演だけの楽曲もありますから、そちらも楽しんでいただければと思います。5人のワルキューレで歌っているのとはまた全然違う歌い方で、ハモりも頑張りました(笑)。」と教えてくれた。

最後に「こうやって1日早い段階で拝見させていただきましたが、ほんとうに楽しくて『こんな世界を見せていただけるんだ』と思いました。南座に立てる機会はそうそうありませんから、ぜひみなさんも遊びにきてください。きっと「歌舞伎」も「マクロス」も大好きになると思います。本日はどうもありがとうございました」と、コラボ企画の魅力を存分に語ってくれた。

南座という歴史ある舞台で、実現したエンターテイメントの融合。またとないこの機会に、空前絶後のコラボ企画を楽しんでほしい。
▲舞台上にて、JUNNA自ら歌唱を担当する美雲とのツーショット。

「マクロス」の魅力をさらに知りたい方にオススメの一冊

「マクロス」シリーズの魅力をもっと知りたいなら、おすすめしたいのが『マクロス超百科』シリーズだ。2022年10月28日に刊行された第1弾は『マクロスΔ』をはじめとするシリーズの入門に最適なガイドブック。そして2024年1月17日には『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』をフィーチャーした第2弾、『超時空要塞マクロス大百科』が発売された。

登場キャラクターやメカニックを網羅するだけではなく、貴重な企画資料やラフデザイン、絵コンテ、原画などを掲載。さらに河森正治氏(メカニックデザイン、演出、絵コンテ、「愛・おぼえていますか」監督)、美樹本晴彦氏(キャラクターデザイン)、板野一郎氏(メカニック作画監督)という「マクロス」レジェンドクリエイター3人による座談会が実現。シリーズの原点を知ることによって、さらに「マクロス」シリーズの魅力を知ることができるはずだ。
●イベント情報
コラボ企画展「マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴」
開催場所:京都・南座(京都市東山区四条大橋東詰)
開催期間:2024年1月20日(土)~2月18日(日) 〔月・火休業 但し2月12日(月・祝)を除く〕全23日間
チケット料金:特典イラストカード付き入場チケット…一般前売2,500円(税込)/当日2,700円(税込)

●配信情報
「マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴」ミニライブ&歌舞伎コラボトーク

配信対象日:1月13日(土)、14日(日)各夜の部
上演尺:約90分

出演:
〈1月13日(土)夜の部〉
美雲ΔJUNNA、フレイアΔ鈴木みのり/片岡千之助
西脇辰弥(Bandmaster&Keyboards)、外園一馬(Ac.G)、梯 郁夫(Percussion)、門脇大輔(Violin)

〈1月14日(日)夜の部〉
シェリル・ノーム starring May’n/美雲ΔJUNNA/片岡千之助
西脇辰弥(Bandmaster&Keyboards)、外園一馬(Ac.G)、梯 郁夫(Percussion)、門脇大輔(Violin)

料金:各日 3,500円 両日セット6,500円
※別途、システム利用料220円がかかります

配信プラットフォーム:Streaming+
https://eplus.jp/macross-kabuki/

配信日:
①1月13日(土)夜の部⇒2月3日(土)19時~
②1月14日(日)夜の部⇒2月4日(日)19時~
※初回のみチャット機能ありの“疑似生配信”を実施

アーカイブ配信
①1月13日(土)夜の部⇒2月11日(日)23時59分まで
②1月14日(日)夜の部⇒2月12日(月・祝)23時59分まで
※配信チケットの販売は、それぞれ配信最終日の21時まで
©2007 BIGWEST/MACROSS F PROJECT ・ MBS ©2021 BIGWEST/MACROSS DELTA PROJECT ©SHOCHIKU
『超時空要塞マクロス超百科』
2022年に発売され、大変な好評を博した『マクロス超百科』。その第2弾の発売が決定! 『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』を、とことん掘り下げた一冊。

誌面には、『超時空要塞マクロス』と『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』の、キャラクターやメカニック設定、当時の貴重な資料なども掲載。さらに、初期の「マクロス」について、河森正治×美樹本晴彦×板野一郎によるロングインタビューを収録!
『マクロス超百科』
『超時空要塞マクロス』から最新作『マクロスΔ』まで、映画版やOVAも含め、すべてを網羅したデカルチャーな超百科。河森正治によるバルキリー&デザイン解説や、板野一郎×unknownCASEによるマクロスCGの歴史をたどる対談を収録! さらに、貴重な当時の企画書や初期構成案資料などファン垂涎の資料を掲載。マクロスの世界観が分かるスペシャルコラム「歌とマクロス」「三角関係とマクロス」や、キャラクター&メカニックカタログ、今からでも間に合うマクロス世界を理解する用語集など、この本でしか読めない企画が盛りだくさん!

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。