モグラたたきゲームとたまごっちが「売れ続ける理由」 新商品企画・開発担当者にインタビュー

2大ロングセラー玩具の新商品企画・開発担当者が爆売れの秘密と最新作の魅力を明かす

テレビマガジン編集部

最新作、「元祖モグラたたきゲームシリーズ 飛びだせ!いかりの親分モグラ」4,378円(税込)と、「Tamagotchi Smart アニバーサリーパーティーセット」9,020円(税込)の限定デザインTamagotchi Smart Anniversary Purple  ©BANDAI
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45年と25年。2大ロングセラー玩具の新商品企画・開発担当者を直撃!

どんな業界でも、ヒット商品を開発するのは難しい。それも一発屋ではなく、ロングセラーとなるとなおさらだろう。しかしここに、45年と25年という長きに渡り、愛され続けるオモチャがある。

バンダイのモグラたたきゲーム、そして、たまごっちだ。その名前を聞いて、ディテールが思い浮かばない人がいるだろうか? それこそが、ロングセラー商品のすごさというものだ。

いったいどうすれば、そんなにヒットし続ける商品が作れるのか? テレマガ編集部は今回その秘密について、モグラたたきゲームの新商品「元祖モグラたたきゲームシリーズ 飛びだせ!いかりの親分モグラ」の企画・開発担当者である長谷川 洋哉氏と貝 健太氏、そしてたまごっちの新商品「たまごっちスマート」の企画・開発担当者である村上 朝咲氏を直撃!

クリスマス商戦を前に発売される最新作の魅力も含め、赤裸々に語っていただいた。

45年間で複数回のリニューアルを遂げた

──まず、モグラたたきゲームの歩みについて教えてください。

株式会社バンダイ  長谷川 洋哉氏(以下、長谷川)

モグラたたきゲームシリーズは、1975年にゲームセンターに設置した「モグラ退治」というゲームが大ヒットしたことから始まりました。そこで2年後に、同じ仕様で家庭用の「モグラたたきゲーム」を開発したのです。

「ゲームセンターにいかなくても人気ゲームがプレイできる」ということで、これが年間のヒット商品番付に登場するくらいブレイクしました。

その後45年間の間に、モグラの数が変わったり、出方が変わったりと基本は変えずに少しずつリニューアルしています。マンホールのフタが開いてモグラが飛び出すような仕様のものもありましたね。

──そんなに変遷があったのですね! ちなみに、累計でどれぐらいの個数売れているんでしょう?

長谷川
累計で約100万個以上です。

──ものすごい数ですね!
初代「モグラたたきゲーム」  ©BANDAI

長年愛される秘訣は、説明不要で感覚的に遊べること

──モグラたたきゲームシリーズが45年も愛され続ける理由はなんでしょうか。

株式会社バンダイ  貝 健太氏(以下、貝)
遊びの分かりやすさが大きいのではないでしょうか。説明不要で、誰でもパッと渡されただけでなんとなく遊び方が分かる。小さいお子さんでも感覚的に遊べるので、それは非常に魅力だと思います。

──たしかにそうですよね。ファンにはどんな方が多いのでしょう。


対象年齢が3歳以上ということもありまして、未就学のお子さんのいるご家庭で遊んでいただいていることが多いですね。でも発売から45年の月日が経っていますから、高齢の方も含め、本当に幅広い世代に愛していただいています。

名前を聞くだけで、誰にでも姿や形、そしてゲーム性までイメージいただけるオモチャってなかなか無いのではないでしょうか。そこは、これまでの歴史の力が大きいと感じています。
2006年に発売された「元祖モグラたたきゲーム」  ©BANDAI
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