けんだまの発祥は日本じゃない⁉ 実はワールドワイドなけんだまの秘密

4歳でギネス記録保持者! スーパー少年と一緒にけんだまチャレンジ!

テレビマガジン編集部

そして、日本で現在のけんだまが誕生!

日本では、どのように広がっていったのでしょうか?

資料としては、1809年に出された義浪ぎろう編『拳会角力図会(けんさらえすまいずえ)・下』と、1830年に『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』が現在残っています。

この『嬉遊笑覧』では、酒席の座興に用いた鹿角製の遊具が『拳玉』として紹介されています。けんだまのネーミングは、ここからきているのかもしれませんね。

しかし鹿角細工の『拳玉』は、両端がカップになったタイプと片側がけん先になった物の2種類があり、形状はまだ『ビル・ボケ』に近い物。現在のけんだまとは違っていました。

その後、大正7年に日本で生まれた物が『日月(「にちげつ」もしくは「じつげつ」)ボール』。これが現在のけんだまの原型になります。
「日月ボール」の形は、けんだまとほとんど変わらない。
資料提供/日本けん玉協会
これまでの「1本の棒の両端に、けん先や皿で構成されていた物」から、さらに「鼓状の皿胴を組み合わせた」ことにより、『日月ボール』は『ビル・ボケ』から進化し、技や遊び方の幅が広がりました。

そして大正時代には子どもから大人まで大ブームとなり、お寺の境内や神社で競技会が開かれるほどに盛り上がることに。

第二次世界大戦終戦後には『競技用けんだま』まで登場する等、けんだまはその技を競い合う物となっていきました。

しかしこのブームの後は、伝統玩具の一つとして埋もれ始めます。
玉ではなく三角のこんにゃく部分を操る『おでんけんだま』(左)や、全部で9本のけん先がある『けんだけ玉』(右)等、ゆかいな形の物も誕生した。
資料提供/日本けん玉協会

けんだま復活! 遊具からスポーツ競技に!

このままではけんだまが消えてしまうと思った有識者たちがたちあがり、各地で『けんだまクラブ』を創設。

技や遊び方を後世に伝えようと奮闘します。

そして、1975年5月5日には公益社団法人 日本けん玉協会が設立。

新たに生み出された技の難易度による級や段位、ルールが制定され、競技用けんだまの開発がされたことで、一気にスポーツとして発展していきました。

現在では、年に一度の全国大会である文部科学大臣杯 全国日本少年少女けん玉道選手権をはじめ、各地で様々な大会が開催されています。

スゴ腕のパフォーマーが様々な技を競い合う大会は、まさに圧巻の一言。けんだまはただの玩具ではなく、スポーツギアとして発展してきたのですね。

ちなみに冒頭の「けんだまって、英語でなんと言うの?」ですが、現在日本で楽しまれている形のけんだまは、海外では『KENDAMA』と呼ばれているそうですよ。
2021年11月に開催された、文部科学大臣杯 全国日本少年少女けん玉道選手権の様子。1対1で技を競い合う。
写真/神谷美寛
大会の合間には、大勢で挑むイベント的な競技も!
写真/神谷美寛

テレマガ付録にけんだまが登場!

テレビマガジン2022年2・3月号 特別定価1200円(税込み)
そんなけんだまが、なんと2021年12月25日頃発売予定のテレビマガジン2・3月号の付録スーパーヒーロー ハイパーけんだまに!

しかも、さすがはテレビマガジン。ただのけんだまではありません。

けんだまに初めて触れるお子様でも遊びやすいように、大皿と小皿にアタッチメントが付けられるようになっています。

このアタッチメントによって皿が玉をしっかりキャッチ。初めてでも、玉を受け止めやすくなっているのです。

そして巻頭のシールを貼れば、お子様が大好きなキャラクターアイテムに。

エコで長く遊べるけんだまを、これを機会にはじめてみてはいかがでしょうか。
大皿と小皿についたピンクのパーツがアタッチメント。玉をしっかりとホールドする形状となっている(写真/神谷美寛)。
シールで変身するキャラクターは全部で4種類。
大好きなキャラクターと、けんだまを楽しめる。

ギネスにも登録! 天才少年と技に挑もう!

天才ギネス少年の田崎信隆さん。4歳で、20歳までが取得できる日本けん玉協会の最高段位5段を取得
写真/神谷美寛
けんだまを手に持ったけれど、どう扱っていいかわからない。そんな方も大丈夫です!

本誌記事ページには、1歳からけん玉をはじめて、4歳の時に20歳までに取得できるけんだま最高段位の5段を取ったスーパー幼稚園児=田崎信隆くんのアドバイスと共に、初級、中級、上級の技を図解で紹介しています。

田崎くんは、最年少段位認定者としてギネスブックにも載っている、スーパーけんだま少年。

記事内のコードを読み取れば、そんな田崎くんのお手本をどこでもチェックできてしまうのです。

さあ今日からけんだまマスターを目指して、チャレンジ!

動画にアクセス!
写真&協力/日本けん玉協会、神谷美寛、田崎信隆さん
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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。