このジュエリーを作っていた店主は小学生当時不登校だったんだって。
そのため天煌グループの血液検査を受けることもなく、魔力があることを知られることもなく、普通に一般社会でくらしてた。
でも、彼が大人になって制作しはじめたジュエリーには、魔力抑制効果があったの。
これは彼独自の能力で、ほかの誰もマネできないし、いまは本人ですらジュエリーにそんな効果があることに気づいてない。
本当は魔法使いになるべき人だったんだろうけど、無意識に力を使っていたんだね。
魔力抑制は、いままでになかった能力なんだって。
まだみんなは知らない情報だから、私が魔力量を調整してるなんてわからないはず。
おねだりできるお手ごろ価格ってこともあって、お母さんに入学祝いに買ってもらえてよかった~!
まぁ、一週間に一度、月明かりに照らして浄化(じょうか)しないと、変色してそのうち割れちゃうんだけどね。
よしよし。あとは、色つき男子を回避(かいひ)するだけ!
なーんだ。
けっこう楽勝かもしれない!
このまま私は地味で平凡な、ただのルリカとして学生生活を送って──。
「ルリカちゃん。そこはこうするんだよ。」
「白峰、ちげーよ。それはこういうふうにフワッとしてグーンとやるのがいいんだって。な、ルリカ。」
「緋山……おまえのオノマトペは誰にもわからない。」
おかしい。
どう考えてもおかしい!
回避しまくったはずだというのに、入学からたった一か月後でこれである。
五月の体育祭練習中──。
すでに私……すっごくからまれてる!
しかも、色つき男子たちに。
いや、私のことは放っておいてください。
ほんとにっ! お願いだから!
<第4章につづく>
気になる次回のためし読み公開は4月23日(木)! 楽しみにしていてね!






































































