子どもの「表現力」アップ お絵描き・ひらがなが書けるようになるスゴ技

あきやま かぜさぶろうが伝授する「夏休みの家庭学習」を楽しく成功させる方法

あきやま かぜさぶろう

累計165万部突破!「1日5分 1日10分」シリーズ作者、あきやまかぜさぶろう氏。
累計165万部突破! 「1日5分シリーズ」15周年記念。夏休みにお絵描き・ひらがなが描けるようになる方法を、あきやま かぜさぶろう先生に語っていただきました。
SNSでの発信、記述式の大学受験、就職活動など、子ども達に表現力が問われる時代になっています。将来に対して、漠然と不安を持っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

「お子さんの表現法」というと、歌うこと、楽器を弾くこと、もちろん絵を描くことや物を作ること。「表現」するには、まずは観察する、そしてその表現の方法=基礎を知っている、ということが大事だと私は思っています。

絵だけが「自由に描きましょう!」 苦手意識を生む幼・保や小学校

お絵描きが好きなお子さんも多いと思いますが、苦手意識を持っている子も少なくありません。苦手意識を持ち始める年齢は、2歳くらいからです。早いですよね。

ではなぜ苦手だと感じるのでしょうか。お絵描き教室で子どもたちと接して感じるのは、苦手意識のある子は、どう描いていいのか、困ってしまっているということです。描き方を教えてもらっていていないから、描けない、というだけのことなのです。

そもそも日本画は、「模写」から学んでいく工程があります。あさがおなどの立体物を「さあ描いてみよう!」と平面に落とし込む作業は、大人でも大変難しいことなのです。やり方を習わなければ、どう描き始めていいか困ってしまう。「できない」と苦手意識を持ってしまうと、なかなか楽しく取り組むことは難しくなってきます。

自由に描くには、絵の描き方をまず覚えるという基礎が大切だと思うのです。

苦手意識は思い込み!
もののパーツごとに形をとらえて、簡単なかたちを組み合わせて描こう!

パーツでとらえて 絵を描いてみよう!

たのしい幼稚園 「ひらがな完全マスター」より

動画で見る! ライオンの描き方

「1日10分で絵がじょうずにかける」② つよそうな「ライオンをかこう!」あきやまかぜさぶろう

絵が描けるようになるコツは「観察力!」

絵が描けるようになるコツは、観察力です。園や学校では、ものを見ないで思い出して描くことが多いので大変ですよね。なんでも描ける子は別として、お絵描きを難しいと感じている子どもには、ヒントを与えるべきだと私は思っています。
『決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 3さい~6さい対象』
作・あきやま かぜさぶろう
定価・1078円(税込)
発行・講談社
『決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 6さい~小学校低学年』
作・あきやま かぜさぶろう
定価・1078円(税込)
発行・講談社

「かたち」をとらえられれば ひらがなは書けるようになる

字を書くにも、一画一画の形をとらえることが大切です。「かたちをとらえる」という作業は、絵も字も一緒なんです。
たのしい幼稚園 「ひらがな完全マスター」より

入学前にひらがなを覚えさせたいと思ったとき、「字を覚えると、自分の名前が書けるようになるよ」など、何に役立つのかを伝えてあげることが大切です。

目的を説明して取り組むと、やる気が出てきます。興味をもつと、子どもはあっという間に覚えてしまいます。ひらがなを覚えられたら「名前が書けるようになってよかったね!」など、結果を褒めてあげることで次のやる気につながると思います。

こんなところに行ったね、こんな動物を見たね、と親子で対話をしながら、「お絵描き」や「ひらがな学習」にぜひ楽しく取り組んでみてください。

累計170万部突破! 大人気「1日5分 1日10分でかけるほん」シリーズが15周年!

『1日5分でじがかけるほん ひらがな 決定版』
作・あきやま かぜさぶろう
定価・979円(税込)
発行・講談社
『1日10分で 字がきれいになる ねこねこ美文字』
作・あきやま かぜさぶろう
定価・1210円(税込)
発行・講談社
あきやま かぜさぶろうの「ひらがな完全マスター」「おばけといっしょにおぼえる はじめてのかんじ」大人気連載中!
「たのしい幼稚園」最新号の紹介 はこちら

あきやま かぜさぶろう

画家・作家

画家・作家。1948年長崎県生まれ。1971年、二科展に初出展した作品が特選を受賞。1972年、二科展銀賞で連続受賞。現在は画家活動をしながら、幼稚園・保育園での絵画教室や幼児教室でも受験指導など数多くの現場で絵画指導を続けている。 『1日10分でえがじょうずにかけるほん』(講談社刊)は、シリーズ累計176万部を突破。お絵描きのコツを子どもにわかりやすく説明し体験させる「あきやまメソッド」で圧倒的な支持を得て、「児童絵画指導のカリスマ」として知られる。

画家・作家。1948年長崎県生まれ。1971年、二科展に初出展した作品が特選を受賞。1972年、二科展銀賞で連続受賞。現在は画家活動をしながら、幼稚園・保育園での絵画教室や幼児教室でも受験指導など数多くの現場で絵画指導を続けている。 『1日10分でえがじょうずにかけるほん』(講談社刊)は、シリーズ累計176万部を突破。お絵描きのコツを子どもにわかりやすく説明し体験させる「あきやまメソッド」で圧倒的な支持を得て、「児童絵画指導のカリスマ」として知られる。