俺がいちばん怖かったのは、父や母のようになることではありません。
俺を通して、ふたりの価値観が息子の中で生き続けてしまうことでした。けれど息子は、泣いている友だちの頭を撫でて、「大丈夫」と言える子に育っていました。俺の言葉も怒鳴り声も、この子の優しさまでは濁らせていなかった。
「男だから」「女だから」という歪んだ価値観の連鎖は、息子のところで止まっていたのです。声を殺して泣きながら、俺はようやく家族と向き合い直そうと思えました。
けれどその先に、いちばん向き合いたくなかった人——母が再び立ちはだかるとは、まだ想像もしていませんでした。
作画・1日1鶏
第10話は明日公開!
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